イベントレポート
CEATEC 2019
NEXCO東日本、MRで建築物の内部構造を可視化する「PRETES-e」をデモ展示
2019年10月17日 14:05
10月15日~18日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「CEATEC 2019」にブース出展した東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)。昨年に引き続き、MRゴーグルを活用した技術者支援ツール「PRETES-e(プレテス イー)」のデモを実施している。
NEXCO東日本がブースを構えたのは、内閣府が提唱する“Society 5.0”構想の実現に寄与する技術・サービスが集められた企画展示「Society 5.0 TOWN」。技術者支援ツール「PRETES」は、MR(複合現実)を活用し、実在の橋梁に設計データから構築した鉄筋やPCケーブルといった内部構造のモデルを重ねて表示することで、設計に対する理解度を向上させられる。現在は一部の研修などで限定的に活用されているが、将来的には橋梁の点検・保守といった部分でも活用を目指す。
デモでは実際にMRゴーグルを装着し、来場者がPRETES-eを体験できる。内部構造のモデルは、上部工や下部工といった複数のレイヤーに分かれており、特定部分の構造のみを表示させることも可能だ。また、ひび割れなど変状したした橋梁の構造を表示し、一部分のグリッドを切り出してあらゆる角度から確認するなど、新人技術者などへの研修を想定したデモも用意されていた。体験者が見ている映像は同時にモニターへ表示されており、人数分のMRゴーグルがない場合でも、タブレットなどで代用して研修に利用できるとのこと。
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