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“高さのスマホ位置情報”を高精度に。垂直測位サービス「Pinnacle」が全国主要都市へと拡大~MetCom

札幌・仙台・横浜・名古屋・神戸・福岡などで4月から提供開始

垂直測位サービス「Pinnacle」の仕組み

 MetCom株式会社は、垂直測位サービス「Pinnacle」の提供エリアを2024年4月より全国主要都市へと拡張した。

 Pinnacleは、スマートフォンなどの端末に内蔵された気圧センサーの情報を近隣の基準点気圧情報とネットワーク経由で比較分析し、リアルタイムに端末の地上高を測定するサービスだ。スマートフォンを使って高精度な高さ情報を取得できる。MetComは、Pinnacle対応アプリやサービスの開発者向けにSDK(ソフトウェア開発キット)や必要情報を提供している。

 Pinnacleは2022年10月に東京と大阪の中心部で開始したが、2024年4月からはこれらに加えて、札幌市、仙台市、さいたま市、川崎市、横浜市、船橋市、浦安市、千葉市、名古屋市、大津市、京都市、堺市、尼崎市、西宮市、神戸市、広島市、福岡市などに含まれる地域も対応エリアとなる。また、これまで提供していた東京や大阪エリアについても、中心部以外に利用可能エリアが広がった。MetComは提供エリアを確認できるマップを公開している。

垂直測位サービス「Pinnacle」の提供エリア(2024年4月現在)

 Pinnacleを活用した実証実験としては、浜松市で消防隊員や警備員の位置把握に活用されたり、株式会社ゼネテックが提供する災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」を利用した実証実験が開始されたり、安否確認を行える地域応援アプリ「appTown」に垂直測位サービスが採用されたりと、さまざまなシーンで活用が広がっている。

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