意外と知らない? ネットセキュリティの基礎知識

SNSに投稿する前に確認を! 友達の顔写真投稿やタグ付けを勝手にしていない?

 不特定多数が見ることのできるSNSに公開した情報は、誰が、どのような目的で閲覧しているか分かりません。自ら公開した情報がもとでトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性もあります。大きなイベントに参加したときなどはついSNSへの投稿も熱くなりがちですから、いつも以上に注意する必要があります。

 例えば、Twitter、Instagram、TikTokなどのSNSでは、不用意な投稿や発言によるトラブルがあとを絶ちません。自分にとっては投稿してもよいと思う写真や動画でも、友達にとっては投稿してほしくないものかもしれません。友達の画像を勝手に投稿した結果、友達との関係が悪くなるかもしれません。

 また、場所を特定できるような写真や動画を不特定多数が閲覧できる場所に投稿することは、自分や一緒に写っている友人が今どこにいるかを公表することと同じです。写真や動画の投稿だけでなく、ハッシュタグ(#)の使用にも注意しましょう。地名や「#イベント名」など関連キーワードのハッシュタグ検索、過去の投稿やプロフィール、フォロー情報や交友関係など、情報の積み重ねにより、個人の特定や住所を割り出されたりする可能性すらあります。

TikTok投稿時のプライバシー設定画面

 ほかにも、チケット画像のSNS投稿にも気を付けてください。特にQRコードが付いているチケットの場合は、そのままSNSへ投稿することは控えましょう。QRコードリーダーを使えば、誰でもQRコードの情報を読み取ることができてしまうからです。チケットに記載された氏名などの個人情報を隠したつもりでも、QRコード内にそれらの情報が登録されていた場合には、SNS上に自ら個人情報をさらすことになってしまいます。

 SNSの利用時には、自身のみならず、友達や家族を含めた他者のプライバシーに関連する情報を勝手に公開しないよう、注意してください。逆に自分の公開したくない情報を友達や家族が公開してしまう可能性もあります。近しい人とはSNS上のプライバシーについて一度話し合い、共通の認識を持てるようにしましょう。

 イベント参加時の投稿に限らず、普段からSNSの公開範囲が自分の用途と合っているか、定期的に確認することも忘れないようにしてください。SNSに一度投稿した情報は、完全には削除できないと心に留め、マナーを守った使い方を心がけることが大切です。

岡本 勝之(トレンドマイクロ株式会社)

セキュリティエバンジェリスト。トレンドマイクロ株式会社ビジネスマーケティング本部コアテク・スレットマーケティング部所属。製品のテクニカルサポート業務を経て、1999年よりトレンドラボ・ジャパンウイルスチーム、2007年、日本国内専門の研究所として設立されたリージョナルトレンドラボへ移行。シニアアンチスレットアナリストとして、特に不正プログラムなどのネットワークの脅威全般の解析業務を担当。現在はセキュリティエバンジェリストとして、それまでの解析担当により培った脅威知識を基に、セキュリティ問題、セキュリティ技術の啓発に当たる。トレンドマイクロの情報セキュリティ啓発サイトはこちら「is702(アイエス・ナナマルニ)インターネット セキュリティ ナレッジ」