意外と知らない? ネットセキュリティの基礎知識
SNSに投稿する前に確認を! 友達の顔写真投稿やタグ付けを勝手にしていない?
2019年9月12日 06:00
不特定多数が見ることのできるSNSに公開した情報は、誰が、どのような目的で閲覧しているか分かりません。自ら公開した情報がもとでトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性もあります。大きなイベントに参加したときなどはついSNSへの投稿も熱くなりがちですから、いつも以上に注意する必要があります。
例えば、Twitter、Instagram、TikTokなどのSNSでは、不用意な投稿や発言によるトラブルがあとを絶ちません。自分にとっては投稿してもよいと思う写真や動画でも、友達にとっては投稿してほしくないものかもしれません。友達の画像を勝手に投稿した結果、友達との関係が悪くなるかもしれません。
また、場所を特定できるような写真や動画を不特定多数が閲覧できる場所に投稿することは、自分や一緒に写っている友人が今どこにいるかを公表することと同じです。写真や動画の投稿だけでなく、ハッシュタグ(#)の使用にも注意しましょう。地名や「#イベント名」など関連キーワードのハッシュタグ検索、過去の投稿やプロフィール、フォロー情報や交友関係など、情報の積み重ねにより、個人の特定や住所を割り出されたりする可能性すらあります。
ほかにも、チケット画像のSNS投稿にも気を付けてください。特にQRコードが付いているチケットの場合は、そのままSNSへ投稿することは控えましょう。QRコードリーダーを使えば、誰でもQRコードの情報を読み取ることができてしまうからです。チケットに記載された氏名などの個人情報を隠したつもりでも、QRコード内にそれらの情報が登録されていた場合には、SNS上に自ら個人情報をさらすことになってしまいます。
SNSの利用時には、自身のみならず、友達や家族を含めた他者のプライバシーに関連する情報を勝手に公開しないよう、注意してください。逆に自分の公開したくない情報を友達や家族が公開してしまう可能性もあります。近しい人とはSNS上のプライバシーについて一度話し合い、共通の認識を持てるようにしましょう。
イベント参加時の投稿に限らず、普段からSNSの公開範囲が自分の用途と合っているか、定期的に確認することも忘れないようにしてください。SNSに一度投稿した情報は、完全には削除できないと心に留め、マナーを守った使い方を心がけることが大切です。
連載「意外と知らない? ネットセキュリティの基礎知識」の記事
- パスワードはどうやって管理すればいいの?
- フィッシング詐欺って実際にどのようなメールが届くの?
- SNSアカウントを他人に乗っ取られないためには?
- 「2段階認証」とは? アカウント乗っ取りの防止に有効
- 使っていないウェブサービスのアカウント、そのままにしていない?
- スマホのOSやアプリのアップデートはした方がいいの?
- スマホもウイルスに感染するの?
- フリーWi-Fiを利用するときのリスクとは?
- SNSでプライバシーを公開していない?
- スマホをなくした! そのときに備え、3つの対策を
- スマート家電って何? どのようなセキュリティ対策をすればいいの?
- 家庭のウェブカメラを盗み見されるって本当?
- スマートスピーカーの使用で住所が晒されるリスクも?
- 子どもを危険から守る「ペアレンタルコントロール」とは?
- Wi-Fiルーターを狙うサイバー攻撃、被害を防ぐには
- 家のネットワークに繋がっているモノ、把握してる?
- 「観戦チケットが当たる」というメールやSMSに注意
- 音楽フェスの無料配信を謳うサイト、それは本物?
- 注目されるイベントに便乗する「アンケート詐欺」に注意
- SNSに投稿する前に確認を! 友達の顔写真投稿やタグ付けを勝手にしていない?
- 心の隙を巧みに突くネット詐欺の手口いろいろ
- 不安をあおって電話でだます“サポート詐欺”の手口
- 好きなアイドルに会える? “出会い系詐欺”とは?
- アダルトサイト閲覧時の動画をばらまくと脅す“セクストーション詐欺”
- 狙われるApple ID――iPhoneユーザーなら知っておきたい“フィッシング”の手口
- iPhoneの“構成プロファイル”って何? 安易にインストールを許可してない?
- 新しいiPhoneを使い始めるときに確認したい、3つのセキュリティ設定項目
- オンラインゲームのアカウントが盗まれる?
- Windows 7の「サポート終了」ってどういうこと? まだ使っていても大丈夫?
- SNSに子どもの写真を投稿する際のリスクとは
- URLをクリックしたらTwitterアカウントが乗っ取られた!? アプリ連携の許可は慎重に
- SNSがきっかけの犯罪から子どもを守るには
- これは見破れないかも? 「犯罪者のSMS」と「正規のSMS」が混ざって表示される送信元偽装
- 巧妙な手口で「二要素認証」を突破、ネットバンキングの「ワンタイムパスワード」を狙う偽サイトに注意
- 新型コロナウイルスに便乗するネット詐欺が拡大
- 「私物端末を使った在宅勤務」の注意点とは?
- 「自宅Wi-Fiを在宅勤務で利用する」場合の注意点は?
- 「プライベートで利用しているクラウドメール」の業務利用って、何が問題なの?
- テレワークでも気を付けたい「ソーシャルエンジニアリング」、AIを使っただましの手口も
- 「オンライン会議システムを使うとき」に気を付けたい4つの注意点
- 「脆弱性(ぜいじゃくせい)」って何?
- 「標的型攻撃」って何?
- 「ゼロデイ攻撃」って何?
- 「Cookie(クッキー)」って何?
- 「https」って何?
- この連載の記事一覧/今後の掲載予定