意外と知らない? ネットセキュリティの基礎知識
スマホをなくした! そのときに備え、3つの対策を
2019年12月12日 06:00
みなさんは、スマホの盗難、紛失、故障やそれに伴うデータ消失に備えていますか? スマホを利用する上では、盗難や紛失、故障を前提とした対策を講じることが不可欠です。万一の盗難、紛失、故障に備えて、あらかじめ対策すべきことを解説します。
1. 端末のパスコード/認証設定
スマホには必ず画面ロックをかけておきましょう。あらかじめ登録したパスコードや認証情報でロックを解除する必要があるため、第三者にスマホを不正操作されにくくなります。
2. データのバックアップ
スマホ内に保存していて消えると困るデータを日頃からバックアップしておきましょう。バックアップしておけば、スマホの盗難、紛失などで不意にスマホを失ったとしても、別の端末からデータを復元することが可能です。
バックアップ先としては、“クラウド”と呼ばれるインターネットを利用したデータの保管場所“オンラインストレージ”や、パソコンに保存する方法があります。オンラインストレージは、クラウド上に用意されたデータの保管庫(ストレージ)であり、保管されたデータには自分が持っているさまざまな端末からアクセスできます。スマホで利用できる代表的なオンラインストレージには「Google ドライブ」「iCloud」があります。これらのオンラインストレージは、スマホに設定されているGoogle アカウントやApple IDと紐づいています。Android、iPhoneともに標準でシステムのバックアップをオンラインストレージに保存する機能があり、特に自動同期機能を利用すれば、手動でバックアップをする手間が省けます。また、盗難や紛失、故障などによりスマホ内のデータが消えてしまってもクラウド内にデータが残っているため、すぐに元の状態に戻すことが可能となり、安心です。
3. 「探す」機能の有効化設定
Andoroid OSやiOSには、スマホを紛失した際に役立つ機能が搭載されています。デバイスの位置を特定することや、デバイス内のデータをリモート消去、デバイスの操作を防ぐリモートロックを行う機能も搭載されています。詳しい設定方法は、Google社の説明やApple社の説明を参照してください。
また、セキュリティソフトを使用すると、SIMカードを差し替えられたときに端末をロックしてくれる機能や、スマホ端末の本体だけでなくSDカード内のデータをリモートから消去できる機能など、OSが提供していない機能を提供している場合もあります。スマホのセキュリティソフトを選ぶ際には、不正アプリ対策に加えて、これらの盗難・紛失対策機能を備えていることも確認すると良いでしょう。
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