イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

寒くなって換気率が下がりがちなこれからの季節に、紫外線で空気環境対策

CEATEC 2020 ONLINEはオンデマンド公開中!! まだまだ続くブースレポート #6

10月20日~23日に完全オンライン開催された「CEATEC 2020 ONLINE」だが、会期が終了した後も12月31日までオンデマンド形式で公開中だ。すでにテーマエリアや企業エリアのブースレポートを掲載しているが、CEATECではスタートアップや、大学・研究機関なども含めてまだまだ多くのブースが出展している。そこで会期中には紹介しきれなかったブースの中から、筆者が注目したブースを紹介していきたい。

 UV消毒は有効な手段のひとつだが、人体に直接照射した場合は悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、人がいない場所や特定の容器内での運用が中心だった。

 エアロシールド株式会社がブースで展示していた紫外線照射装置「エアロシールド」は、特殊なルーパーを取り付けることで、紫外線の水平照射を実現している。室内であれば天井付近に紫外線ゾーンを作り出し、エアフローを利用することで室内の空気環境を向上させる仕組みだ。すでに1000以上の施設に導入されているという。

紫外線照射装置「エアロシールド」

 エアロシールドは、高さ2.1m以上に設置することが条件。これはもちろん人に照射しないためと、室内の自然対流を利用するためだ。紫外線ランプは波長253.7nm。この付近の波長を利用する滅菌灯はいくつかのメーカーから登場しているが、エアロシールドは最適な空気環境対策も込みで対応している。なお、222nmの紫外線であれば肌に悪影響がなく直接照射も可能だが、導入コストがネックとなっている。

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林 佑樹

1978年岐阜県生まれ。東京在住。ITサービスやPC、スマートフォンといったコンシューマから組み込み、CPS/IoT、製造、材料、先端科学のほか、ゲームやゲーム周辺機器のライティングも行なう。それらジャンルすべてが何かしらの技術でリンクしているのが最近のお気に入り。技術などを見る基準は「効率のいいサボりにつながるか」。フォトグラファーとしては、ドラマスチルや展示会、ポートレートをこなしつつ、先端科学研究所の撮影が多い。