イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

働き方改革のための技術をCEATECに展示するパナソニック ソリューションテクノロジー

問い合わせ対応を自動化するAIチャットボットやテレワーク対応の労働管理システムなど

 10月20日~23日にかけて完全オンラインで開催中の「CEATEC 2020 ONLINE」。パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社はブースを出展し、“ニューノーマルな働き方”をテーマに、同社の働き方改革を実現するサービスを紹介している。

 展示ブースには動画コンテンツと資料が用意されており、紹介されているサービスは計3つ。いずれもコロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの推進と、それに伴う様々な業務の効率化を意識したものだ。

ソリューションで業務の負担を軽減し、隠れ残業を抑制する

 1つ目は、問い合わせ対応の自動化を可能にするAIチャットボットFAQサービス「WisTalk」。パナソニック独自開発のAIエンジンを搭載するチャットボットが、ユーザーの入力した質問内容を理解し、回答を推測、自動的に適切な内容を回答するとしている。これにより、業務の負荷軽減が見込まれる。

AIチャットボットFAQサービス「WisTalk」のイメージ。基本的な質問はほぼ正確に回答できるほか、海外からの問い合わせにも24時間回答できるメリットがあるとのこと
複雑な質問のみに人員を割けるようになることで、業務の負荷が軽減するという

 長時間労働抑止システム「Chronowis」は、従業員の勤務実態が直接見えないテレワーク環境における労働時間管理のためのシステム。基本的にはPCの利用ログを収集し、業務時間や利用申請時間を過ぎたPCの画面上にポップアップを表示することで利用者に警告する。単純な抑止のほか、稼働ログを参照することで社外勤務であっても勤務実態を把握したり、入退室データや勤怠データ、延長申請データなどを一元管理し、勤怠申告時間と稼働ログの乖離がないかどうかを確認するといった用途でも使用できる。隠れ残業や不急の残業を抑止する効果が生まれるとしている。

長時間労働抑止システム「Chronowis」。PCに常駐し、オンライン・オフライン問わず業務時間外・延長未申請のPCにポップアップを表示し、残業を抑制する
システムの運用イメージ。業務効率化や社員が帰宅しやすい雰囲気作りにも役立つという

手書き文字や情景内文字を高精度に認識可能な「カラーOCRライブラリー」

 手書き文字認識、情景内文字認識システム「カラーOCRライブラリー」は、パナソニック独自のOCR技術・ノウハウとAI技術を組み合わせ、独自の文字特性解析技術やパターンマッチングといった複数の文字認識技術、自動レイアウト認識により、高精度な文字認識を実現する開発者向けソリューション。WindowsやLinux、スマートフォン向けの認識ライブラリを用意しており、データ化が困難な手書き文字や飾り文字、複雑な背景と一体化した文字の認識も可能で、広範な用途で業務効率化をサポートできるという。あわせて名刺や免許証、領収書などの認識ライブラリーも提供可能で、販売管理システムや本人確認システムなど、ライブラリの種類によって様々なシステムへの組み込みが想定されるとしている。

開発者向けの文字認識システム「カラーOCRライブラリー」。シンプルな活字認識のほか、情景内文字認識、QRコード認識、マイナンバーカード認識など、用途にあわせた様々な組み込み用ライブラリを提供する

 また展示ブース内では、同社取締役 人事の岩尾修一氏が、展示ブースのテーマでもある働き方改革について語るプレゼンテーション映像を公開中だ。

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