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史上初の「完全オンラインCEATEC」開催、おすすめの「まわり方」を紹介!

CEATEC 2020 ONLINE、開催直前!

 CEATEC 2020 ONLINEが、10月20日~23日に開催される。

 過去20回の歴史を持つCEATECは、毎年、幕張メッセで開催するのが恒例だったが、今年は、史上初となる完全オンライン開催となる。また、会期後も、12月31日まで、オンデマンド配信を行う予定だ。

 今年のCEATEC 2020 ONLINEにはどうやって参加をしたらいいのか、見どころは何か。そして、参加することでどんなメリットを得られるのか。

 CEATEC 2020 ONLINEのまわり方を探ってみた。


まず、CEATECへ入場登録 -- 会期中も登録・入場が可能

 完全オンラインで開催されるCEATEC 2020 ONLINEに参加するには、まずは、オンラインでの登録が必要だ。

 登録は、CEATEC 2020 ONLINEのトップページにある「CEATEC 2020 ONLINE 入場登録はこちら」と書かれたアイコンをクリックし、申し込み画面に行けばいい。

登録画面サイト

入場登録は、こちらから。

参加登録画面

 指示に従って、自分のメールアドレスを入力すると、登録したアドレスにメールが届く。メールに記載されているURLに24時間以内にアクセスして、JESAアカウントの登録手続きを行う。続いて、プロフィールを登録。アンケートに回答すると、登録が完了する。プロフィール登録時にはパスワードの変更も可能だ。

登録完了画面

 また、これまでCEATECに参加したことがあり、JESAアカウントを登録済みの場合には、そのIDを利用することができる。

 すでに10月1日から事前登録ができるようになっており、会期中でも登録は可能だ。登録および入場は無料となっている。

 会期が始まると、CEATEC 2020 ONLINEのトップページに、「ご来場はこちらから」というアイコンが用意され、これをクリックして入場することになる。


全5つのエリア -- 検索機能で見たい展示を探そう

 今年は、356社/団体が参加しており、オンライン上に、「ニューノーマルエリア」、「企業エリア」、「Co-Creation PARK」という3つのエリアと、「コンファレンスエリア」、「公式イベントエリア」を用意している。

 エントランスページには、これらの5つのエリアから、目的のものを選択して、各エリアやブースに到達できるようにしているほか、「プレミアムプラン」で出展した企業は、エントランスページにバナーが表示され、クリックすれば、直接その企業のブースに行くことができる。また、入場時に、リアルタイムで行われているイベントも紹介。そのサイトにすぐにアクセスできる。

 出展者一覧や検索機能を使って、目的の企業のブースを検索したり、テーマにあわせて出展企業を探したりといった使い方も可能だ。

 出展者企業名一覧から検索したり、出展者ジャンルから検索ができたりするほか、製品名やサービス名、ソリューション名といった展示内容での検索も可能だ。また、「展示チャンネル概要」に登録されているワードを検索対象としたテキスト検索により、出展者を検索することもできる。

 また、数多くのブースを回っていると、どこのブースを回ったのかを忘れてしまう場合もあるだろう。その際には、履歴機能を使えば、自分が訪問したブースが一覧で表示される。また、訪問していないブースも表示されるため、そこから新たな訪問先を見つけ出すこともできる。

 CEATEC実施協議会では、「オンライン会場を回っていて、次はどこに行ったらいいのかを迷ったり、困ったりしたことがあれば、まずはエントランスページに戻ってもらえばいい。上のバーにある検索機能やツールを使って、次の訪問先を探して欲しい」としている。


展示エリアは「ニューノーマルエリア」など

 3つの展示エリアのうち、「ニューノーマルエリア」は、with/afterコロナ時代の新たな社会や暮らしとなるニューノーマルをキーワードに、持続的で、豊かな暮らしを実現するためのソリューションやテクノロジー、サービスを紹介するエリアとなる。「ニューノーマルソリューションズ」、「ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス」、「デジタルまちづくり」の3つのカテゴリーで構成している。

 また、「企業エリア」は、出展する企業の展示サイトにアクセスできるエリア。そして、「Co-Creation PARKエリア」は、国内外のスタートアップ企業や大学、研究機関が出展するエリアとなっている。

 各社のブースに入ると、「企業名やロゴ、企業説明」、「企業や展示のイメージ画像」、「展示チャンネル一覧」という3層に分かれた構成になっている。展示内容をクリックすると、詳細説明や、紹介動画、ブレゼンテーション資料などが表示されるほか、コミュニケーションチャット機能も用意されており、午前10時~午後5時の開催時間内であれば、出展者と直接やりとりができる。なお、ブースそのものには、24時間いつでも訪れることができる。


「コンファレンス」も多数予定、まずは「番組表」から終了後はオンデマンド配信で

 一方、「コンファレンス」では、5つのコンファレンスチャンネルを用意。出展企業によるセミナーも含めて、70を超えるセッションが行われる予定となっている。

 コンファレンスのサイトでは、新聞のラテ欄(番組欄)や、テレビやレコーダーの番組予約欄のように、コンファレンス全体をみることができ、そこをクリックして、基調講演やセッションに参加できる。コンファレンス会場に入れる人数には制限がないため、何人でも同時に参加できる。会期後も、オンデマンド配信を行い、いつでも好きな時間に見ることができるのも特徴だ。

 なお、CEATEC 2020 ONLINEは、インターネットにアクセスできる環境のPC、タブレット、スマートフォンで入場できる。Windows PCの場合の推奨ブラウザは、Chrome最新版、Firefox最新版、Microsoft Edge最新版、Macintoshの場合は、Safari最新版、Firefox最新版、Chrome最新版となっている。

 スマホでの参加も可能にしていることから、通勤時間などの移動時間や休み時間にスマホで気軽に訪れるといったことも可能だ。これまでのCEATECのように、まとまった時間をとって、半日をかけて各社のブースを訪問するといった参加の仕方もできるが、30分だけブースをまわってみたり、時間を決めて、聴講したいコンファレンスに参加したりといった来場も可能だ。

 なお、コンファレンスの内容は、10月28日以降、オンデマンド配信が行われる。


まわり方のススメ(1) 目的のエリア・テーマを選択

 では、実際に、どこをまわったらいいだろうか。

 一般的なまわり方は、表示されている5つのエリアのなかから目的のエリアを選択して、各エリアに入るというものだ。たとえば、「ニューノーマルエリア」に入ると、「ニューノーマルソリューションズ」、「ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス」、「デジタルまちづくり」の3つのカテゴリーが表示され、そのなかに各テーマが示されており、テーマのなかから興味を持ったものを選べばいい。

 また、企業エリアでは、各企業のブースに入ることができ、そこで興味を持ったコンテンツをクリックするという仕組みだ。

 ここでは、「コンソール」と呼ばれる基本構成を使用しているため、各社のブースレイアウトはほぼ同じとなっている。出展者とは、リアルタイムでのチャットのやりとりも可能だ。

 大手企業のなかには、独自にコンテンツを配置するため、「アイフレーム」と呼ばれる機能を使用しているケースもある。ここでは、リアルタイムのチャット機能が用意されていない場合もあるが、メール機能などを使って問い合わせを可能にしている。

 展示チャンネルには、展示内容に関連するプレゼンテーション機能が用意されており、開催期間中には出展者のプレゼンテーションを視聴することができる。また、プレゼンテーション中には、質問などを投稿することができるほか、手元に残しておきたい場合には、資料としてダウンロードすることもできる。

 ただ、各社とも数多くの独自コンテンツをCEATEC 2020 ONLINE向けに用意しており、見学時間の配分には気をつけたいところだ。

 なお、CEATEC実施協議会では、「今回の開催スローガンは、CEATEC - Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC)としており、それにあわせたニューノーマルエリアを新たに用意したのが特徴である。また、それに関連するコンファレンスは、コンファレンスエリアのチャンネル2に集約している。まずは、この2つを通じて、ニューノーマルの世界を、見て、聴いて、体験してもらいたい」としている。


まわり方のススメ(2) メディア・SNSの情報を活用

 会期前日となる10月19日午後には、報道関係者向けにブースを事前公開するメディアコンベンションが行われることから、19日午後からは、注目されるブースの情報などが、ウェブニュースや新聞などに紹介されることになる。これらの情報をもとに、ブースを訪ねてみるのもいいだろう。

 リアルの会場では、早い時間に行かないと人気ブースは混雑して入れないということがあったが、オンライン開催では、自分の好きな時間に訪れることができるというメリットがある。

 あわせて来場者からの情報発信にも目を配っておきたい。大手メディアの発信は、どうしても大手企業や話題の企業が中心になってしまい、320社以上の出展者を網羅できないのが実情だ。

 CEATEC実施協議会によると、来場者が、私的使用の範囲で、SNSやメッセンジャー、ブログなどで発信することは問題ないということなので、そうした情報から、大手メディアが発信しないCEATECの情報が入手できるはずだ。

 各社ブースのURLは、SNSなどで共有することが可能だが、そのURLをもとに、ブース内に入るには、CEATEC 2020 ONLINEへの事前登録が必要だ。

 なお、ブース写真などの商用利用については、「従来の幕張メッセでの開催時と同様に、出展者ごとに確認をしてほしい」(CEATEC実施協議会)としている。


まわり方のススメ(3) 全体を手軽に見れる「バーチャルツアー」を活用

 お勧めしたいのが、INTERNET Watch編集部とDIGITAL X編集部が協力して実施するバーチャルツアーだ。主催団体のひとつである一般社団法人電子情報技術産業協会の協力を得て、Zoomのウェビナー機能を使いながら、DIGITAL X編集長の志度昌宏が、出展社サイトを訪れながらガイドする。10月22日午後3時からと、23日午後3時からの2回の開催を予定。約1時間で回ることができる。

 22日は、「ニューノーマル時代のデジタルまちづくり」をテーマにし、23日は「これからの暮らしを支えるテクノロジー」でのツアーを予定している。

事前申し込み

 事前申し込みは、こちらからできる。


まわり方のススメ(4) 「コンファレンス」でセッションや対談を探す

 一方、コンファレンスは、5つのチャンネルが用意されている。

 チャンネル1は「トップランナーによるキーノートスピーチや、業界をリードするキーマンの登壇」、チャンネル2は、「ニューノーマルをテーマとする各産業界のトップランナーセッションなど」、チャンネル3は「業界の専門家によるセッションやイベントなど」、チャンネル4が「出展者セミナー」、チャンネル5では「Co-Creation PARK Pitch」が開かれる。

 会期初日となる10月20日午前中に、オープニングセレモニーを実施。チャンネル1において、主催者を代表して、CEATEC実施協議会の石塚茂樹会長(ソニー副会長)の挨拶がライブ配信されるほか、経団連の山西健一郎副会長(三菱電機特別顧問)が挨拶。さらに、ソニーの石塚副会長、慶應義塾大学の名誉教授である村井純氏、NECの遠藤信博会長の基調講演が予定されている。

 また、Zoom Video Communicationsのエリック・ヤンCEOと、Treasure Dataの共同創業者である芳川裕誠氏による対談、ZVC Japanの佐賀文宣カントリーゼネラルマネージャー、WeWork Japanの髙橋正巳CSO、ブイキューブの間下直晃社長兼CEOによるパネルディスカッションも行われる予定だ。

 地域DXの取り組みに関するセッションも初めて用意され、山梨県の長崎幸太郎知事や加賀市の宮元陸市長、浜松市の鈴木康友市長が登壇。スポーツ業界におけるニューノーマル社会への取り組みと題してセッションでは、ヤマハやDAZNのほか、サガン鳥栖、ジュビロ磐田、清水エスパルス、阪神タイガース、新日本プロレスリングといったプロスポーツチームや団体が参加し、スポーツの新たな観戦様式について議論することになる。

 会期2日目は「5Gスペシャルデー」として5G関連セッションが多数用意されているほか、3日目には「経済産業省、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)特別セッション」、4日目には「学生向け業界研究セミナー」などが予定されている。

コンファレンスページ

こちら

コンファレンスページ Day1 画面

 なお、学生向けの特別企画として、「CEATEC 2020 ONLINE Z世代向けオンライン企画~ニューノーマルの時代 新しい社会を共に創ろう」を用意。「学生の皆さんの探求のヒントになったり、世の中を理解する一助になったり、あるいは、社会課題を解決する取り組みを知る機会として活用してもらいたい」(CEATEC実施協議会)としている。

Z世代向けオンライン企画も

 また、今回は1990年代〜2000年代に生まれた、いわゆる「Z世代」向けの企画も開催されている。
それらの詳細は、こちら

Z世代向けオンライン企画


まわり方のススメ(5) 「CEATEC GO」でランダムな展示に出会う

 このほか、参加者にぜひ使ってもらいたいツールが、「CEATEC GO」である。

 会場に入ると最初に表示されるトップ画面の上部に用意されており、これをクリックすると、全展示チャンネルを対象に、ランダムで次々と展示内容などが表示されるというツールだ。

 幕張メッセの会場では、展示会場でブラブラと歩きながら偶然の出会いがあるように、検索やお勧めだけでは出会うことのできない、偶然、出会える場を実現する機能だ。

 時間に余裕があったり、夜の時間帯などに自宅からゆったりとした気分で参加するときなどに利用するといいだろう。

 いよいよ開催が近づいてきた史上初の完全オンライン開催となる「CEATEC 2020 ONLINE」。いつでも参加できる利便性と、便利なツールを使って、新たな体験をしてみてはどうだろうか。


(10/19 20:00更新)
※なお、CEATECでは、公式の動画ガイドもYouTubeで公開中。こちらは動画で手順を確認できる。

【CEATEC 2020 ONLINE の入場方法から出展ページ閲覧機能まで(11分)】

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