イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

シャープ、透明ディスプレイを使ったパーティションをCEATECに展示、withコロナ対応で

ニューノーマル時代にフォーカスしたソリューションを多数展示

 「CEATEC 2020 ONLINE」が10月20日10時より開幕し、23日にかけて完全オンラインで開催される。シャープ株式会社はブースを出展し、透明ディスプレイ パーティション、8K映像編集PCシステムなど、ニューノーマル時代にフォーカスしたソリューションや要素技術を紹介している。

情報を表示可能なwithコロナ時代のパーティション

31.5V型(700×400mm)のディスプレイを搭載する「透明ディスプレイ パーティション」。パネルの透過部分と反射部分を制御し、文字や映像を表示する

 「透明ディスプレイ パーティション」は、新型コロナウイルス流行後の感染症対策需要を見込んで開発されたディスプレイ型のパーティション。外枠に囲まれた透明なディスプレイ部分を、透過と反射により制御することで情報を表示する。パネルは一般的な室内光だけでも背景が透けて見える60%以上の透過率実現をうたい、従来方式の10分の1以下まで消費電力を改善したことで、様々なシーンでの応用が可能だとしている。

窓口業務から飲食店まで、幅広い利用シーンを想定している

 具体的には医療施設や公共施設の窓口における情報表示、オフィスミーティングでの活用、飲食店での空間演出といった用途を想定しているようだ。なお、同ソリューションは参考出品ではあるが、「CEATEC AWARD 2020」のニューノーマルソリューションズ部門でグランプリを受賞している。

8Kコンテンツを撮影・編集・表示させるソリューション「8Kエコシステム」

120V型の8Kインフォメーションディスプレイ「8M-B120C」。すでに発売中だが、「8Kエコシステム」に活用されるディスプレイとして展示ブースで紹介されている

 また次世代の高解像度コンテンツである8Kに関しては、“見るだけじゃない8K”をテーマに、同社が現在推進中の「8Kエコシステム」の展示を実施。「8Kエコシステム」は、8K解像度の画像や映像の撮影・編集・表示を包括的に実現するソリューションだが、表示ソリューションとしては、8Kテクノロジーを活用した120V型の8Kインフォメーションディスプレイ「8M-B120C」が挙げられている。最大解像度7680×4320ドット、サイズにしておよそ2940×973×1870mm(幅×奥行き×高さ)の、業界最大クラスをうたう超巨大製品だ。

4Kディスプレイ「PN-V605H」でマルチディスプレイを構築し、商業施設などのビデオウォールとして活用するソリューション
「dynabook Z95」と外付けGPUドックを組み合わせた「8K映像編集PCシステム」。別途高性能なGPUが必要になるが、比較的コンパクトな環境で8Kクラスの映像編集を実現できる
8Kエコシステムを活用した展示コンテンツ「8Kインタラクティブミュージアム」。実物の展示が困難な美術作品などを大画面でじっくりと眺められるのが魅力

 さらに、複数枚のディスプレイを組み合わせて120V型・8K相当以上のマルチディスプレイを実現する60V型4Kディスプレイ「PN-V605H」活用ソリューション、Dynabook株式会社のハイエンドノートPC「dynabook Z95」とThunderbolt 3接続の外付けGPUドックを組み合わせた「8K映像編集PCシステム」といった環境を提供することで、編集から表示までの一連のエコシステムを構築し、8Kの楽しみ方を提案するとしている。エコシステムの活用事例としては、美術館や博物館の展示コンテンツとなる「8Kインタラクティブミュージアム」、医療向け8Kソリューション、CADソリューションなどを想定しているようだ。

ニューノーマル時代に必要なソリューションを数多く展示

 そのほか、同ブースでは機器を体に触れさせることなくRGBカメラによる撮影で複数のバイタルを計測する「非接触バイタルセンシングソリューション」、dynabookの働き方可視化サービス「dynaTeams Job Canvas」を活用するテレワーク関連ソリューションなどの展示を実施している。

カメラ撮影により非接触で心拍数や血圧、体温といった健康情報をセンシングする「非接触バイタルセンシングソリューション」
在宅勤務需要が高まっていることから、テレワーク関連ソリューションの展示も

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