イベントレポート
CEATEC 2020 ONLINE
東芝、世界最速の計算技術から高精度がん検出技術までCEATECで多彩な展示
1滴の血でがんを発見する「マイクロRNA検出技術」は「CEATEC AWARD 2020」経済産業大臣賞を受賞
2020年10月21日 07:52
10月20日~23日にかけて完全オンラインで開催中の「CEATEC 2020 ONLINE」。株式会社東芝はブースを出展し、複雑化する社会課題の解決策としての同社のインフラシステムやデバイス・サービスなど、複数のソリューションに関する展示を実施している。
東芝のブースには6つの展示エリアが用意されており、それぞれのエリアでは、同社が幅広い事業領域で展開している技術や、将来的に実用化が見込まれる研究が紹介されている。たとえば「社会インフラサービス」エリアでは、「気象防災技術」、「水処理技術」、「物流ロボット技術」など、直接的な社会課題の解決に貢献するようなサービスについての解説・資料を閲覧可能。“インフラサービスカンパニー”としての同社を大いにアピールしている恰好だ。
CEATEC AWARD 2020 経済産業大臣賞受賞の「マイクロRNA検出技術」
また、「精密医療」エリアでは、同社が注力する先端医療分野について言及。主にデジタルを活用した貢献が大きく、機械学習により健康診断の結果から病気の発症リスクを予測する「疾病リスク予測AI」、血液中のマイクロRNAから13種類のがんを超早期発見する「マイクロRNA検出技術」、患者に負担の少ないがんの最先端治療「重粒子線がん治療」といった研究結果に関する解説が用意されている。ちなみに「マイクロRNA検出技術」については、東芝グループとして初めて「CEATEC AWARD 2020」の経済産業大臣賞を受賞したという。
世界最速の計算速度を実現する「シミュレーテッド分岐マシン」
加えて、将来的に事業化を目指す研究分野についても「シミュレーテッド分岐マシン」「量子暗号通信」といったエリアを展開。
シミュレーテッド分岐マシン(Simulated Bifurcation Machine)は、東芝デジタルソリューションズ株式会社の量子コンピュータ研究により発見された独自のアルゴリズムを活用し、膨大な組合せ最適化問題の選択肢から現時点で世界最速で最適解を導きだせる量子コンピュータ関連技術。特殊なハードウェアを必要とせず、並列計算可能なアルゴリズムを採用することから、マシンパワーも増強しやすいとしている。こちらはクラウドサービスとして公開されており、「CEATEC AWARD 2020」ニューノーマル ソリューションズ部門の準グランプリを受賞している。
そのほかにも、脱炭素社会の実現に寄与する分散エネルギーシステムについての解説、同社のブランドビデオといったコンテンツがサイト内に配置されていた。
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