イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

「静岡市は首都圏の一部です!」 テレワーカー誘致へ、静岡市が実質無料の「お試しテレワーク」制度

宿泊費・交通費の助成金など、CEATECで紹介

 10月20日~23日に完全オンラインで開催中の「CEATEC 2020 ONLINE」。静岡市は「SDGs達成を視野に入れたニューノーマル時代のデジタルまちづくり」エリアにて、「お試しテレワーク」などテレワーカー向けの助成制度を紹介するブースを出展している。

 静岡市は東京から新幹線で1時間程度。テレワークのロケーション、あるいは企業の移転先として、「何かあったらすぐ東京に行ける」「ほどほどに都会」な静岡市の魅力を発信し、個人向けのテレワーク体験や法人の地方進出向け助成といった取り組みを紹介している。

実質無料で「お試しテレワーク」、ワ―ケーション体験も

 個人テレワーカー向けには、静岡県外の個人・企業社員を対象に、静岡市でのテレワークを1日~1週間程度お試しできる制度を用意。指定のシェアオフィス/コワーキングスペースを実質無料で利用できる。

 助成金の上限は、指定のシェアオフィス/コワーキングスペースの利用料が1回あたり4000円まで、宿泊費が1泊あたり8500円まで、静岡までの旅費が1万2000円(新幹線または高速バス)まで。さらに、ワーケーション体験料が1万円補助される。

 ワーケーション場所の一例として、静岡市の中心から2駅・約7分で着く港町「用宗」を紹介。ノスタルジックな街並みや海岸、飲食店などがあり、観光も楽しめる。

 対象期間は10月1日~2021年3月31日だが、予算の上限に達した場合途中で終了するそうだ。

港町「用宗」の観光名所

1カ月分のシェアオフィス賃料が無料!

 法人向けには、「Move Toしずおか」と銘打ったキャンペーンを11月1日より開始。

 静岡市に新規進出する県外企業を対象に、1カ月分のシェアオフィス賃料、30日×2人分の宿泊費(日額7200円まで)、往復交通費×2人分(1人あたり1万2000円まで)を助成する。

 対象期間は11月1日~2021年3月31日。

地方進出するなら静岡市に! 法人向け助成・融資制度が充実

ブースでは静岡市の魅力をマンガで紹介

 また、企業立地促進制度も紹介。

 静岡市への新規進出の際には、工場・情報サービス業・物流施設等の建設には最大15億円、工場・情報サービス業事務所等の賃借には最大1000万円、民間団地開発には最大5000万円、本社機能の移転・拡充には最大1億5000万円までが助成されるという。

 海洋・エネルギー産業、清水港ロジスティクス産業、食品ヘルスケア産業、観光ブランド産業、文化クリエイティブ産業の5つを戦略産業を重点的に支援しているという。

 そのほかにも中小企業を対象とした販路開拓、新商品開発、特許出願等に対する助成など、各種手当が充実しているという。

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