イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

空中ディスプレイやBLEビーコンなどの薄型IoTデバイスをCEATECに展示するMIRAI BAR

 10月20日~23日にかけて完全オンラインで開催中の「CEATEC 2020 ONLINE」。MIRAI BAR株式会社はブースを出展し、同社製の薄型IoTデバイス、液晶パネル内部ではなく空間に情報を表示できる「空中ディスプレイ」といったプロダクトの展示を実施している。

薄型に特化したIoTデバイスを紹介

 MIRAI BARは、工業製品や精密機器の製造を手掛ける神田工業株式会社の社内ベンチャー企業。薄型に特化したBLEビーコンやセンサーなどのIoTデバイスの提供に注力するほか、ディスプレイに特殊なプレートを通すことで、パネル上ではなく空間に映像を表示できる空中ディスプレイといった製品も開発する。ブース内の展示エリアでは、こうした同社製品についての解説資料、動画コンテンツなどが用意されていた。

 ブース内で紹介されている薄型IoTデバイスは、BLEビーコン、曲面貼り付けタイプのセンサー付きデバイス、液晶ディスプレイ搭載カードなど。BLEビーコンはクレジットカードサイズ、フィルム状など複数の形態を用意しており、それぞれ電池を内蔵。薄型・小型であることを活かして、買い物かごのカートへの取り付け、電車内の中吊り広告との連携などが用途として想定される。また、表面側のみに電波を発信するといった応用も可能とのこと。液晶ディスプレィ搭載カードは厚さ約3mmで、小売店などの電子棚札としての活用が可能だ。

ビーコン内蔵デバイスの一部。様々な形状のカードやフィルムにビーコンと電池を内蔵しており、保管場所や取り付け場所を選ばないのが特徴

新型コロナウイルス感染予防にもなる空中ディスプレイ

 空中ディスプレイは、液晶面に加工を施すことで、画面が浮き出ているかのように空間上に映像を結像させるディスプレイ。

 輝度、コントラストが明るい店舗内での使用に耐えうる点、ゴーストの抑制などが強みであるとしている。また、非接触タッチセンサーと組み合わせた場合は、空間に表示されたボタンなどを触るだけで操作が可能となるため、感染症の防止対策に寄与する入力デバイスとしても活用が期待されるという。

空中ディスプレイ。非接触タッチセンサーと組み合わせれば、浮き出た画面上のボタンをそのまま操作できるようになる。物理的な接触がなくなるため、感染症対策としても有効とのこと

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