イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

非接触で触覚を実現、超音波を使ったコーンズテクノロジーの空中ハプティクス

CEATEC 2020 ONLINEはオンデマンド公開中!! まだまだ続くブースレポート #5

10月20日~23日に完全オンライン開催された「CEATEC 2020 ONLINE」だが、会期が終了した後も12月31日までオンデマンド形式で公開中だ。すでにテーマエリアや企業エリアのブースレポートを掲載しているが、CEATECではスタートアップや、大学・研究機関なども含めてまだまだ多くのブースが出展している。そこで会期中には紹介しきれなかったブースの中から、筆者が注目したブースを紹介していきたい。

 コロナ禍において注目されるキーワードのひとつが「非接触」となるが、非接触の要点としてフィードバッグが挙げられる。入力の実行が明示的にユーザーに返されることが普及に繋がる要素のひとつとされるわけだ。スマートフォンのタッチ操作でいえば、キー入力時のバイブレーションであり、操作できたことがイメージしやすいハズだ。これを非接触で実現するのが、コーンズテクノロジー株式会社がブースで紹介しているUltraleapの「空中ハプティクス技術」となる。

非接触でありながら感触を実現

 タッチレス操作を実現する「Leap Motion Control」に超音波を生じさせるトランスデューサーアレイをセットで使用。手の位置をトラッキングし、その位置に超音波を集約させてフィードバックを生じさせる。これを利用してボタンを押したような感覚をユーザーに送るだけでなく、手の動きに応じて触覚を変化させたりもできる。車載用として登場したものだが、受付システムやエレベーターのボタンなどへの引き合いが強くなっているそうだ。

 なお超音波が常時生じる関係上、動画を録るとノイズもセットで録音される。

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林 佑樹

1978年岐阜県生まれ。東京在住。ITサービスやPC、スマートフォンといったコンシューマから組み込み、CPS/IoT、製造、材料、先端科学のほか、ゲームやゲーム周辺機器のライティングも行なう。それらジャンルすべてが何かしらの技術でリンクしているのが最近のお気に入り。技術などを見る基準は「効率のいいサボりにつながるか」。フォトグラファーとしては、ドラマスチルや展示会、ポートレートをこなしつつ、先端科学研究所の撮影が多い。