Windows 7サポート終了! 「どうしたらいい?」を解決します

第10回

古い環境のデータをどうやって移行すればいいの?

 Windows 7のサポートが2020年1月に終了します。Windows 10への移行で困った方や不安な方の助けとして、乗り換えの疑問を解消できる本連載を掲載します。(編集部)

A.クラウドサービスを活用して移行しましょう

 Windows 7からWindows 10へと移行する場合、最も気を付ける必要があるのが、データの移行です。

 今使っているPCをそのままWindows 10へアップグレードする場合、基本的にはデータがそのまま引き継がれますが、一部のデータは移行できない可能性があります。

 その代表がメールのデータです。Windows 7で「Windows Liveメール」などを使っていて、Windows 10で同じメールソフトを使えない場合は、メールのデータだけでなく、Windows 10で動作するほかのメールソフトを探してから、その環境へメールデータごと移行する必要があります。

 こうした作業には多くの手間が掛かるので、メールであれば、クラウドサービスに移行してしまうのが簡単です。Windows 7を使っている段階で、メールをクラウドサービスへと移行しておくと、いざWindows 10にアップグレードしたときに、データを移行する手間がなくなります。

 同様に、Windows 7の段階で、文書や写真などのファイルの保存先も、OneDriveなどのクラウドサービスへ移行しておくといいでしょう。

 以下に移行すべきデータをまとめておきます。詳しくは、次の記事も参考にしてください。

移行すべきデータ

  • Word、Excel、PowerPoint、PDFなどの文書
  • デジタルカメラやスマートフォンから取り込んだ写真
  • ビデオカメラやスマートフォンから取り込んだ動画
  • 音楽CDから取り込んだり、ダウンロード購入した音楽
  • 年賀状ソフトの住所録やデザイン
  • 会計ソフトやCADソフトなどのデータ
  • 過去に受信したメール
  • メールソフトのアドレス帳
  • ブラウザーのお気に入り
  • IMEの辞書

移行すべき設定

  • メールソフトに設定されているメールアドレス
  • ブラウザーのCookie

ファイルの存在をチェックすべき場所

  • 「ドキュメント」フォルダー
  • 「ピクチャ」フォルダー
  • 「ミュージック」フォルダー
  • デスクトップ
  • 「ダウンロード」フォルダー
  • Dドライブなど別のドライブ
  • アプリ内で管理されているデータ

「Windows 7サポート終了! 「どうしたらいい?」を解決!」記事一覧

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。