Windows 7サポート終了! 「どうしたらいい?」を解決します

第17回

Windows 7の仮想デスクトップに移行できる?

 Windows 7のサポートが2020年1月に終了します。Windows 10への移行で困った方や不安な方の助けとして、乗り換えの疑問を解消できる本連載を掲載します。(編集部)

A.プレビューが提供されている「Windows Virtual Desktop」なら可能です

 企業であれば、管理の簡素化やセキュリティなどを考慮した上で、ユーザーが業務に使うPCを仮想デスクトップ環境として提供したいと考える場合もあるでしょう。

 従来、こうした仮想デスクトップサービスは、大手SIerなどから提供されていましたが、本家であるMicrosoftからも、2019年3月に「Windows Virtual Desktop」というサービスが発表されました。

 2019年6月時点ではプレビュー版となっていて、一般提供は2019年後半に開始される予定です。利用にあたっては、Azure上で利用台数や動的な割り当てをするかどうかなどの設定をするだけです。これだけで、必要な仮想マシンやストレージを自動的にプロビジョニングし、仮想ネットワークを通じてデスクトップ環境が使える環境が準備できます。

 Windows Virtual Desktopでは、Windows 7の環境も利用可能で、Windows 7の仮想デスクトップ向けセキュリティ更新プログラムの延長サービスを利用することもできます。Windows 10に移行しながら、Windows 7でしか動作しないアプリの利用を続けることもできます。

 なお、Windows Virtual Desktopの利用には、Microsoft 365 F1/E3/A3/E5/A5、Microsoft 365 Business、Windows 10 Enterprise E3/E5、Windows VDAのいずれかのライセンスが必要です。

企業なら、Windows Virtual Desktopを利用したWindows 7環境への移行も検討する価値があるでしょう

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清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。