イベントレポート

CEATEC 2020 ONLINE

部屋の空気は大丈夫? 空気を見える化する旭化成の空気質センサー「Aercast」

CEATEC 2020 ONLINEはオンデマンド公開中!! まだまだ続くブースレポート #7

10月20日~23日に完全オンライン開催された「CEATEC 2020 ONLINE」だが、会期が終了した後も12月31日までオンデマンド形式で公開中だ。すでにテーマエリアや企業エリアのブースレポートを掲載しているが、CEATECではスタートアップや、大学・研究機関なども含めてまだまだ多くのブースが出展している。そこで会期中には紹介しきれなかったブースの中から、筆者が注目したブースを紹介していきたい。

 空気の可視化。新型コロナウイルス感染症対策だけでなく、在宅勤務が増えた結果、室内の空気状況が重要視されている。ただ、手軽にチェックする方法は少なく、また通販サイトなどにあるCO2濃度計でよいのかというのもある。旭化成株式会社のブースでガスセンシングとして展示していたのは、今後の普及を狙う空気質センサー「Aercast」。CO2と湿度と温度を測定し、そのときの空気の状態を示すものだ。

空気質センサー「Aercast」。色のついた部分は計測環境の状況を示す

 148×58×29mmというコンパクトサイズながら計測精度が高く、旭化成によるとビル管理法が要求するレベルの計測に対応する。ビル管理法が求めるひとりあたりの必要換気量30m 3 /hであり、同センサーで計測することで、自宅などでもその値に近づけていけるわけだ。また電源は単3リチウムイオン電池で、Bluetoothによる通信に対応。専用アプリからも確認可能とあるのだが、市販に関する情報はいまのところない。

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林 佑樹

1978年岐阜県生まれ。東京在住。ITサービスやPC、スマートフォンといったコンシューマから組み込み、CPS/IoT、製造、材料、先端科学のほか、ゲームやゲーム周辺機器のライティングも行なう。それらジャンルすべてが何かしらの技術でリンクしているのが最近のお気に入り。技術などを見る基準は「効率のいいサボりにつながるか」。フォトグラファーとしては、ドラマスチルや展示会、ポートレートをこなしつつ、先端科学研究所の撮影が多い。