サポート終了カウントダウン(Office 2010編)
新機能をいち早く試せる「Office Insider」に参加してみよう
2019年11月21日 06:00
Office 365のSoloやBusiness Premiumといったサブスクリプションサービスでは、デスクトップ版Officeアプリケーションの新機能が定期的に提供されます。そんな新機能をいち早く試したいユーザーには、最新のビルドを利用できる「Windows 10」と同様のInsiderプログラムも提供されています。詳しく見ていきましょう。
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新機能が定期的に追加されるOffice 365
基本的に、新機能が追加されないパッケージ版として提供される「Office 2019」に対し、サブスクリプションとして提供される「Office 365 Solo」や「Office 365 Business Premium」などのOfficeアプリケーションは、定期的に新機能が追加されます。こうした新機能の中には、従来のOfficeアプリケーションの不満を解消する便利なものも多いので、見逃せません。
例えば、2019年7月の更新プログラム(バージョン1907、ビルド11901.20176)では、Excelに数式をフィルター処理できる「FILTER」、範囲や配列を並べ替える「SORT」、対応する範囲または配列に基づいて並べ替える「SORTBY」、重複しない値の個別リストを返す「UNIQUE」、複数のセルにまたがる一連の数値を生成する「SEQUENCE」、複数のセルにランダムな数値を作成する「RANDARRAY」という6つの関数が新たに追加されています。
FILTER | 数式をフィルター処理 |
SORT | 範囲や配列を並べ替え |
SORTBY | 対応する範囲または配列に基づいて並べ替え |
UNIQUE | 重複しない値の個別リストを返す |
SEQUENCE | 複数のセルにまたがる一連の数値を生成 |
RANDARRAY | 複数のセルにランダムな数値を作成 |
Officeアプリケーションの使い勝手を大きく左右する改善が行われることもあります。2019年2月の更新プログラム(バージョン1902、ビルド11328.20146)の新機能である「ファイルの自動保存」はその代表例でしょう。これはOneDriveにファイルを保存しておくと、その後ファイルの変更が自動的に保存されていくというものです。
保存を忘れてファイルを編集し、トラブルなどによって編集した内容が失われた、という経験を持つ人は少なくないでしょう。しかし、サブスクリプション版のOfficeアプリケーションを使い、ファイルをOneDriveに保存しておけば、そうしたトラブルを防げるというわけです。
なお、バージョンの確認や更新プログラムの適用は、各Officeアプリケーションのアカウント画面から行えます。ここで「新機能」のボタンをクリックすると、新たに追加された機能の内容を確認できます。また、Officeサポートにある「Office 365の新機能」のウェブページには、各アプリケーションの新機能が掲載されています。
Office Insiderに参加して最新の機能を試す
OSであるWindows 10には、開発中の機能をいち早く試すことができる「Windows Insider Program」があり、最新のWindowsを使いたい個人ユーザーや、追加される機能を事前に検証する必要がある企業のIT担当者などに利用されています。
同様に、Officeアプリケーションの最新機能をいち早く試せるのが「Office Insider」で、サブスクリプションでOfficeアプリケーションを利用しているユーザーであれば参加できます。
このOffice Insiderには「Insider」と「月次チャネル(対象限定)」の2つのレベルがあります。前者は、開発中の新機能などを試せるもので、もっとも早くリリースされるビルドを利用できますが、サポートされないビルドを利用するリスクがあります。
一方、月次チャネル(対象限定)はInsiderよりも安定した更新プログラムを、より少ない頻度で受け取れるものです。更新頻度は名前の通り月次で、サポートを受けることも可能です。
Office Insiderに参加するには、アカウント画面で[Office Insider]ボタンをクリックし、[Office Insiderに参加]を選択します。その後確認画面が表示されるので、レベルなどを選択して[OK]ボタンを押せば参加できます。なお、企業でOffice 365を導入してOfficeアプリケーションを利用している場合、「Office Insider」ボタンは表示されません。参加したい場合はまず管理者に相談しましょう。
もし、Officeアプリケーションの新機能をいち早く使いたいと考えるのであれば、ぜひOffice Insiderに参加してみましょう。
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