サポート終了カウントダウン(Office 2010編)
法人向けOffice 365が備える豊富な機能
ExchangeもSharePointもサーバーなしですぐ使える
2019年9月12日 06:00
前回解説したように、Office 365には家庭向けと法人向けのプランがあり、サービス内容は大きく異なります。今回からは、法人向けプランとして提供されているサービスや機能について解説していきましょう。
「サポート終了カウントダウン(Office 2010編)」記事一覧
- サポート期限切れのMicrosoft Officeを使い続けるべきではない理由
- Office 365とOffice 2019、似て非なる2つのOffice
- プランによって大きく異なるOffice 365
- 法人向けOffice 365が備える豊富な機能
- Office 365の「Microsoft Teams」は何がすごい!?
- 動画で情報共有できる「Microsoft Stream」を活用
- 独自ドメインで利用するOffice 365
- さまざまなグラフも作成可能! モバイル版Excelの機能をチェック
- 外出先でのプレゼンで威力を発揮! モバイル版PowerPointをチェック
- Office 365サブスクリプションで提供される共同編集の魅力
- 本当にOfficeを買う必要はある? 無料で使えるOffice Onlineをチェック
- 新機能をいち早く試せる「Office Insider」に参加してみよう
- Office 365にトラブルが発生! そのとき管理者は何をするべき!?
- Exchange Online+Outlookのスケジュール共有で働き方改革を実現
Office 365なら手軽にExchange環境を利用できる
法人向けのOffice 365には数多くのサービスや機能が含まれていますが、そのうち中核的な存在と言えるのが「Exchange Online」です。
メールの送受信やスケジュールの管理・共有を可能にするためのサービスで、サーバー製品「Exchange Server」と同様の機能をクラウド上で提供するものと言えます。
つまり通常は、Exchange Serverを利用するために、Windows Serverで環境を構築し、Exchange Serverを利用するための複雑な設定を行う必要があります。このため、小規模な企業ではなかなかExchange環境を利用できませんでした。
しかし、Exchange Onlineであれば、サービスを申し込むだけで利用できるため、大企業だけでなく、中小企業のメール環境としても魅力的なサービスです。
スケジュールを共有して素早く予定を調整
50GB(Office 365 E3/E5では100GB)と大容量のメールボックスが提供されることも、Exchange Onlineの大きな魅力でしょう。
これだけの容量があれば、メールボックスの空き容量を増やすために、こまめにメールを削除するような作業に、いちいち時間を費やす必要もありません。
メールの送受信やスケジュール管理を行うためのクライアント環境としては、前述の通りOfficeアプリケーションの1つである「Outlook」が利用できます。もちろん、ウェブブラウザーからもアクセスできます。メールの送受信だけであれば、一般的なメールソフトを使い、IMAPでアクセスすることもできます。
特にビジネスで利用する際、Exchange Onlineで便利なのはスケジュール共有の機能でしょう。ほかのユーザーの予定を確認しつつ打ち合わせなどの設定ができるため、スケジュール調整に費やす時間を短縮することが可能です。
会議室やプロジェクターなどの備品を管理する仕組みもあるので、会議室予約システムとしても使えます。
社内の情報共有に使える「SharePoint Online」
Exchange Onlineと同様、サーバー製品である「SharePoint Server」をクラウドサービスとして提供しているのが「SharePoint Online」です。
こちらは、主に社内での情報共有に利用されるサービスです。社内ユーザー、あるいは部署やプロジェクトチームのメンバーだけがアクセスできる「チームサイト」と呼ばれる専用のウェブサイトを構築できます。
特徴として挙げられるのは自由度の高さです。SharePoint Onlineでは、チームサイトに「アプリ」と呼ばれる機能を自由に追加することが可能です。従業員同士のコミュニケーションに利用できる掲示板や、ファイルを共有するためのスペース、あるいは自由に情報を書き込めるページなど、さまざまなアプリが標準で用意されています。
データベースのように、SharePoint Onlineでさまざまな情報を管理できる「カスタムリスト」と呼ばれるアプリもあります。
これらを利用すれば、例えばExcelを使って管理していた情報をSharePoint Onlineに移行することなどが可能で、効率的に情報を管理するための環境を素早く整えられます。
社内外のユーザーとファイル共有が可能な「OneDrive for Business」
簡単にファイルを共有できる「OneDrive for Business」も便利な機能です。Office 365の個人向けプランで提供されている「OneDrive」と同等のサービスで、1TBのファイルをクラウド上へ保存することが可能です。
ビジネスでOneDriveを利用するメリットとしてまず挙げられるのは、場所を問わずに必要なファイルにアクセスし、内容を参照したり編集したりできることです。
OneDriveはスマートフォンアプリからもアクセスできるため、移動中の電車の中でもファイルを参照し、必要に応じて修正するといった作業が行えます。
社内のユーザーとファイルを共有できるだけでなく、社外のユーザーへファイルを送る用途にも使えます。ファイルやフォルダーごとにURLを発行する機能があり、それをメールやメッセンジャーなどで相手に送れば、ウェブブラウザーなどからダウンロードしてもらえます。
このほか、新たな社内コミュニケーションツールとして注目されているのが「Microsoft Teams」です。次回はこのMicrosoft Teamsについて詳しく解説します。
【お詫びと訂正 9月17日 10:22】
記事初出時、Office 365のメールボックス容量に関する記載に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
誤:50TB(Office 365 E3/E5では100TB)と大容量のメールボックスが提供されることも
正:50GB(Office 365 E3/E5では100GB)と大容量のメールボックスが提供されることも
「Windows 7サポート終了! 「どうしたらいい?」を解決!」記事一覧
- Windows 7が使える期限はいつ?
- そうは言っても、Windows 7のままで大丈夫?
- サポートの種類がよく分からない
- Windows 7のサポートを2023年まで延ばせる?
- Windows 10でもサポートは切れるの?
- Windows 8.1に移行するのはダメなの?
- アップグレードか買い換えか?いつ、どうやって?
- Windows 7で使っていたアプリや周辺機器は?
- Internet Explorerはそのまま使える?
- 古い環境からどうやってデータを移行する?
- MicrosoftアカウントなしでWindows 10は使えない?
- Windows 10なら市販のウイルス対策ソフトは不要?
- 大量のWindows 7 PCを入れ替えは会社への負担大……
- Windows 10のメディアってどこから入手すればいいの?
- Windows 7 32bitからWindows 10 64bitへアップグレードできる?
- 前に無料アップグレードしたPCをもう一度Windows 10したい
- Windows 7の仮想デスクトップに移行できる?
- 慣れたWindows 7の操作を変えたくない
- Windows 7 Home PremiumからWindows 10 Proにできる?
- Windows 10へのアップグレード後にWindows 7へ戻せる?
- Windows 7のサポート終了メッセージを消すには?
- プレゼンのときの画面切り替えはどうする?
- 空き容量不足でWindows 10にアップグレードできない?
- Windows 10で「iTunes」を使うには?
- PDFがウェブブラウザーで開くのはイヤ
- コントロールパネルって、なくなった?
- Windows 7のあの機能どうなった?
- 初期セットアップの個人用と組織用って?
- アップグレードしたらキーボードが英語入力に?
- Windows 10のバージョンと名前が一致しない
- スクリーンショットを撮りたい
【どうするWindows 10アップグレード】記事一覧
- 迫る「Windows 7サポート終了」、そのとき起こる困りごととは?
- Windows 7から10への“おトク”な移行をチャートで診断!
- Windows 10にするなら、ついでにSSDへの移行で幸せに
- 外付けHDD不要! 無料クラウドを活用してWindows 10へ
- OfficeなどのアプリもOSと同時に最新版へ移行しよう
- Windows 10標準のセキュリティ機能だけで十分に安全
- Windows 10ならサポート切れなし! 使い続けても安心
- 【PR】「ASUSのPC」がビジネス向けに本格参入、OSがPro!保証が長い!
- 【ゲーマーのためのWindows 10移行講座】
- 【コンソールゲーマーのためのWindows 10入門講座】
- 【PCだけでできることって? ゲーマーのためのWindows 10移行講座】
- Windows 7、2023年まで使い続けるにはどうすればいい?
- Windows 7の最新環境、今作ってみたら大変だった!
- 9年前のPC「VAIO P」をWindows 10にアップグレードしたらどうなる?
- 【最高のゲーミング環境はPCにあり!ゲーマーのためのWindows 10移行講座】
- 「サポートが切れたWindows 7」は今後どうなる? 「Windows XPで起きたこと」から考えてみた