サポート終了カウントダウン(Office 2010編)
さまざまなグラフも作成可能! モバイル版Excelの機能をチェック
2019年10月24日 06:00
前回に引き続き、MicrosoftがAndroid/iOS向けに提供しているモバイル版オフィスアプリの機能をチェックしましょう。今回はExcelの機能を確認していきます。
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表計算ソフトとして十分に使えるモバイル版Excel
経費精算書や出張旅費申請書といった社内申請書類や、従業員名簿や備品管理のための台帳、あるいは請求書や見積書などの帳票など、さまざまな書類の作成に利用されているのがExcelです。
さらに、Wordの方が向いていそうなレポートやマニュアルなどの文書を、Excelで作成するユーザーも少なくありません。ExcelであればWordなどの作表機能よりも柔軟に表組を作成できるほか、セルの幅と高さの調整や、セルの結合を利用することで、文書のレイアウトをきめ細かく調整できる点がメリットと捉えられているためです。
このように業務の幅広い領域で使われるExcelですが、モバイル版Excelにはどの程度の機能があるのでしょうか。今回もiPad Pro 10.5インチ(第2世代)で確認していきます。
iPadでExcelを起動すると、リボンには「ホーム」「挿入」「描画」「数式」「データ」「校閲」「表示」といったタブが並びます。デスクトップ版との比較では「ページレイアウト」タブがなく、例えば、余白や印刷範囲、背景の設定などは行えませんが、純粋に表計算ソフトとして利用するのであれば、必要十分な機能が揃えられています。
セル内の文字に対するフォントの種類やサイズの変更、セルの背景色や文字色などの設定が可能なほか、セルの値に対して数値や通貨、日付といった表示形式を設定することも、もちろん可能です。
特にExcelを使ったデータ管理でよく利用される昇順や降順での並び替えや、フィルターの設定はもちろん、ウィンドウ枠/先頭行/先頭列の固定といった、大きな表を見る際に欠かせない機能も利用できます。
多種多様なグラフを作成可能
Excelで利用される機会が多い機能としては、グラフの作成が挙げられるでしょう。モバイル版Excelでは、縦棒や折れ線、円、横棒などといった基本的なものから、マップやサンバースト、箱ひげ図、ウォーターフォールまで、54種類のグラフが用意されています。またデータに応じて最適なグラフの種類を提案してくれる「おすすめ」機能もあります。
そのほか、表へのスタイルの割り当てや写真や図形、テキストボックスの挿入ができるほか、クリップアート代わりに使えるアイコンも利用できます。見た目に凝った資料を作りたいといった場面では、これらの機能が便利でしょう。
「数式」タブには、「財務」「論理」「文字列操作」「日付/時刻」「検索/行列」などの関数が並んでいます。「AVERAGE」「SUBTOTAL」「VLOOKUP」「COUNT」「WEEKDAY」など、利用されることが多い関数は一通りサポートされています。「CONCAT」「SWITCH」など、最近になってデスクトップ版に追加された関数も利用可能です。
マクロの実行やピボットテーブルの作成には非対応
一方、削られている機能としてまず目立つのはマクロでしょう。モバイル版Excelでは、作成だけでなく、デスクトップ版でファイルに組み込んだマクロの実行もできません。
集計や分析に使われるピボットテーブルの作成も、モバイル版Excelではサポートされていません。ただし、デスクトップ版で作成したピボットテーブルは表示可能で、フィルターを使った絞り込みやソートも行えます。
同様に、ピボットグラフも作成はできませんが、表示は可能です。絞り込みやソートを行うフィルターがグラフ内には表示されないため、ピボットテーブル側でフィルター操作を行う必要があります。
そのほかにもデスクトップ版から省かれている機能はありますが、Wordと同様に、基本的な機能は提供されているため、シンプルなドキュメントの作成や既存ドキュメントの編集といった用途であれば、それほど不満はないでしょう。
次回はモバイル版PowerPointの機能をチェックしていきます。
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