サポート終了カウントダウン(Office 2010編)
外出先でのプレゼンで威力を発揮! モバイル版PowerPointの機能をチェック
2019年10月31日 06:00
前々回のWord、前回のExcelに引き続き、今回はMicrosoftがAndroid/iOS向けに提供しているモバイル版PowerPointの機能をチェックします。
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外出先でもプレゼン資料を作成できる
本来のプレゼンテーション用途に加え、さまざまな資料作りにも活用されているのがPowerPointです。テキストや図形、写真を自由に配置できるほか、見た目を整えるための機能も数多く用意されているため、見栄えのいい資料を手軽に作れることがPowerPointの魅力でしょう。
WordやExcelと同様、このPowerPointもAndroid端末やiPhone、iPadで利用できるモバイル版が提供されています。今回もiPad Pro 10.5インチ(第2世代)を使って、このモバイル版PowerPointをチェックします。
モバイル版PowerPointを起動すると、まずドキュメントを作成する「新規」、最近開いたOneDrive上のファイルを表示する「最近の項目」、ほかのユーザーと共有されているドキュメントを開く「共有」などといった項目が現れます。
ドキュメントの編集画面は、上部にリボンが、左側にスライドの一覧が、右側にスライドの内容が表示されるという、デスクトップ版と同様の画面レイアウトなっています。
リボンに並んでいるタブは「ホーム」、「挿入」、「描画」、「デザイン」、「画面切り替え」、「アニメーション」、「スライドショー」、「校閲」の8つ。デスクトップ版にある「表示」はなく、アウトライン表示やスライド一覧、ノートといった表示方法を選択することはできません。また、マスター表示の機能もなく、スライドマスターの編集もできない点には注意が必要です。
豊富な画面切り替え効果、オブジェクトのアニメーションも充実
スライドの編集では、テキストや図形、写真、テーブルなどを追加できるほか、クリップアート代わりに使えるアイコンも利用できます。
画面の切り替え効果は、デスクトップ版と同じ48種類が用意されており、さまざまな効果を適用可能です。ただし、画面切り替えのタイミングを細かく指定したり、サウンドや期間を割り当てることはできません。
また、スライドに配置したオブジェクトに対して、アニメーションを割り当てることもできます。割り当てられるアニメーションは、「開始効果」、「強調効果」、「終了効果」の3つに分けられ、それぞれ35種類、24種類、36種類の動きが登録されています。
スライドに配置したテキスト、見出し、画像などのオブジェクトを効果的に見せるような提案をしてくれる「デザインアイデア」の機能もあります。写真を挿入した際などに自動で表示されるほか、「デザイン」タブの「デザインアイデア」をタップすれば機能を呼び出せます。
残念なのは、SmartArtやグラフの挿入ができない点でしょう。特にSmartArtは、手作業で複数の図形を組み合わせたりすることなく、素早く説明図などを作成できて便利なので、デスクトップ版ではこの機能を利用している人は多いのではないでしょうか。今後のアップデートでの対応に期待したい点の1つです。
外部ディスプレイを使ったプレゼンテーションが可能
もちろんスライドショーの機能もあるので、スライドを全画面で表示し、左右のスワイプで前後のスライドへ表示を切り替えられます。さらに、ペンツールを使って手描き文字や図形を書き加えることも可能です。
外部ディスプレイに対応しているのもポイントで、例えばiPadなら、「Apple Lightning - Digital AVアダプタ」などを利用してHDMIで接続した外部ディスプレイへ、資料の内容を全画面で表示しつつ、iPad側には発表者ツールを表示して前後のスライドやノートを確認しながらプレゼンテーションを進められます。
ちなみにiPhoneでも、外部ディスプレイへスライドを表示して、発表者ツールを使いながらプレゼンテーションを行うことができます。外出先などでプレゼンを行う機会が多いなら、わざわざノートPCを使わず、iPadやiPhoneを外部ディスプレイやプロジェクターにつないでプレゼンテーションが行えるのは便利でしょう。
次回は、Office 365のオンラインストレージである「OneDrive for Business」を用い、1つのドキュメントを共有して複数のユーザーで編集する、共同作業の仕組みについて解説します。
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