サポート終了カウントダウン(Office 2010編)
モバイル版Wordはどこまで使える!? Android/iOS向けの機能をチェック
2019年10月17日 06:05
MicrosoftがAndroid/iOSのスマートフォンやタブレット向けに提供している「Word」「Excel」「PowerPoint」といったモバイル版のアプリは、デスクトップ版と何が違うのでしょうか。それぞれのアプリについて、詳しく見ていきましょう。
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モバイル版Wordは意外と多機能
スマートフォン/タブレット用のWordやExcel、PowerPointを利用すれば、外出先でも気軽にファイルを開いて確認したり、内容を編集することが可能です。
前回解説した通り、利用しているプランによって使える機能は異なりますが、Office 365のSoloやBusiness Premiumといったプランを利用しているユーザーなら、全ての機能を利用できます。
ただし、モバイル版のOfficeアプリは、デスクトップ版と比較するとさまざまな機能が省かれています。では、実際にどの程度まで機能を利用できるのでしょうか。
それでは、iPad Pro 10.5インチ(第2世代)を用いて、まずWordから確認してみましょう。テキスト中心のドキュメントを作成する際に使われるWordですが、昨今のデスクトップ版では、高度な画像編集機能が追加されたほか、動画や3Dモデルも挿入可能になるなど、表現力を高める機能強化が積極的に行われています。
図形や画像の挿入、テキストボックスも利用可能
デスクトップ版と比較すると、モバイル版のアプリとして提供されているWordは、ごくシンプルなワープロソフトと言えるでしょう。動画や3Dモデルの挿入など、デスクトップ版で提供されるような高度な機能はありません。しかし、画像の挿入や図形の描画は可能ですし、手描きの文字やイラストも追加できます。
そのほかの機能を見ていくと、テキスト主体の文書であれば、問題なく作成できるだけの機能がそろっています。フォントの種類やサイズを変更できるのはもちろん、箇条書きや段落番号、文字列の方向および余白、印刷の向きなどの設定が可能です。文書中には、自由な位置にテキストボックスを配置することもできます。
画像の挿入や、図形を描画する機能が備わっているのは、前述した通りです。丸や四角、三角形などの基本的な図形のほか、線や矢印、ブロック矢印、吹き出しなど、描画できる図形の種類は、デスクトップ版と遜色ありません。
作成したい文書の内容によってはデスクトップ版との連携が必要
作成した文書のチェックや回覧に必要な一通りの校閲機能も用意されています。
具体的には、コメントの挿入や変更履歴の記録、変更内容の表示、変更した内容の承諾、これらの操作を元に戻すためのコマンドがありまる。ほかの人に細かく修正指示を出したり、あるいは修正した内容をチェックして、問題がなければ反映したり、といった作業が、スマートフォンやタブレットでも行えます。
そして、モバイル版ならではの機能に、「モバイルビュー」があります。右の画面のように、画面サイズに合わせてテキストの折り返し位置を調整する機能で、横スクロールをすることなく、テキストを読むことができます。オリジナルのレイアウトで表示する「印刷レイアウト」も用意されており、状況に応じていずれかを選べます。
一方、モバイル版Wordには、デスクトップ版の「デザイン」「参考資料」「差し込み文書」の各タブに用意されている機能が利用できません。
特に、「デザイン」タブにある各機能は、文書の見た目を整える上で役立つものなので、利用しているユーザーも多いでしょう。
これらの機能を文書の作成時に利用したいときは、まずモバイル版Wordで下書きを行ったファイルをデスクトップ版で開き、最後に見た目の調整を行うといった工夫が必要になります。
このように、省かれている機能があるものの、ワープロソフトとして必要最低限の機能は網羅されています。外出先での文書のチェックはもちろん、シンプルな文書や下書きといった用途であれば、モバイル版Wordでも問題ないでしょう。
次回は、モバイル版Excelをチェックしていきます。
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