サポート終了カウントダウン(Office 2010編)
モバイル版Officeアプリの利用条件を整理
ちょっとややこしいモバイル版Officeアプリの利用条件
2019年10月10日 06:00
Microsoftは、AndoridおよびiOSのスマートフォン/タブレット端末向けに「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「OneNote」を提供しています。しかし、ユーザーが所持しているライセンスによって、利用できる機能は異なります。今回は、このモバイルアプリのライセンスについて解説します。
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モバイル版Officeアプリの機能はプランによって違いあり!?
Android端末やiPhone/iPadで利用できるモバイルアプリとして、MicrosoftはWordとExcel、PowerPoint、OneNoteをGoogle PlayやApp Storeで配信しています。
これらのアプリは、誰でもダウンロードしてインストール可能ですが、ユーザーがOffice 365を使っているかどうかで、利用できる機能に違いがあります。
まず、全ての機能を利用できるのは、Office 365 SoloやOffice 365 Business/Business Essentials/Business Premium、Office 365 E1/E3/E4/E5といったプランを利用しているユーザーが対象です。
一方、非対象となっているのは、Office PersonalやOffice Home&Business、Office Professionalなど、いわゆるパッケージ版のOffice製品のライセンスで、これらで使える機能は一部のみ。全機能を利用することはできません。
利用できない機能はプラットフォームによって異なります。例えばPowerPointであれば、非対称プランで利用できない機能はAndroidとiOSで以下のように異なります。
Android版 | iOS版 | |
プレゼンテーション中に発表者ツールで発表者のノートを確認 | × | × |
ユーザー設定色の網かけで表のセルを強調表示 | × | × |
グラフ要素の追加と修正 | × | × |
SmartArtの挿入および編集 | × | ー |
ワードアートの挿入および編集 | 〇 | × |
図形にユーザー設定の色を追加 | 〇 | × |
より多くの色を書式に適用 | × | 〇 |
スライドショーからインク注釈を保存 | × | 〇 |
デザイナーを使用してプロ仕様のスライドを作成 | × | 〇 |
IRMで保護されたファイルのサポート機能を使用 | × | 〇 |
注意が必要な10.1インチ以上のタブレットでの利用
このように、対象プランと非対象プランで利用できる機能には差がありますが、基本的には非対象プランであっても、制限されない機能を使えば、ドキュメントの閲覧と作成/編集が行えます。
ただ、ディスプレイのサイズが10.1インチ以上のデバイスで利用する場合、非対象プランと一部の対象プランでは、ドキュメントの閲覧のみしかできず、作成や編集は行えません。
10.1インチ以上のデバイスでドキュメントの参照しか行えない一部の対象プランとは、Office 365 Business EssentialsやOffice 365 E1など、デスクトップ版のOfficeアプリを利用できないプランです。こうしたデバイスでドキュメントの作成と編集を行うには、Office 365 SoloやOffice 365 Business Premiumといったプランを利用している必要があります。
現行のiPadの場合、非対象プランと一部の対象プランでモバイルアプリでドキュメントの作成と編集が行えるのは7.9インチのiPad mini(第5世代)のみです。10.2インチのiPad(第7世代)や10.5インチのiPad Air(第3世代)、11/12.9インチのiPad Pro(第3世代)では、非対象プランと一部の対象プランでは参照しかできません。この点には注意が必要でしょう。なお、ディスプレイサイズが9.7インチの古い世代のiPadでは、ドキュメントの作成や編集が行えます。
特に外出先でもOfficeアプリのファイルを編集する機会があるなら、こうしたモバイルアプリの利用条件も視野に入れ、購入するデバイスや利用するプランを選択するようにしましょう。
次回はモバイル版Officeアプリで提供される機能を見ていきます。
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