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「ライブドア」の社名消滅、オン・ザ・エッヂ時代からの歴史を振り返る
NHN Japan社長の森川亮氏(左)とライブドア社長の出澤剛氏(2010年4月12日の記事より) |
株式会社ライブドアが2012年1月1日、親会社のNHN Japan株式会社に吸収合併される。ポータルサイト「livedoor」のブランドは残り、経営統合後もサービスを継続するものの、「ライブドア」という社名は消滅することになる。ライブドアの前身となるオン・ザ・エッヂ(1996年4月設立)の時代から経営統合発表に至るまでの歴史を本誌記事で振り返る。
●1999年まで:上場前のオン・ザ・エッヂ時代、ネット広告事業など展開
- サイバーエージェントら、iモード対応広告サービスを開始(1999/4/19)
- サイバーエージェント、ホームページ検索と連動したネット広告サービス(1999/5/12)
- インプレス、オンラインマガジンの検索サービスを開設(1999/9/7)
- 自社サイトでオークションを開催できる「eHammer」(1999/11/4)
- 広告収入がもらえる無料ホームページ(1999/11/10)
- オープンループとオン・ザ・エッヂ、携帯端末専用カード決済システムを共同開発(1999/12/8)
●2000年:東証マザーズ上場、投資事業やEC事業にも着手
- オン・ザ・エッヂ、データセンター事業を4月から開始(2000/2/29)
- ベンチャー6社が技術・情報交流の場「モバイルベンチャークラブ」を発足(2000/3/7)
- オン・ザ・エッヂが4月6日にマザーズ上場予定(2000/3/8)
- オン・ザ・エッヂ、マザーズに新規上場も売り気配で初日終了(2000/4/6)
- オン・ザ・エッヂ、投資銀行・株式公開支援業務を行なう子会社設立(2000/4/11)
- メールマガジン分野でクリックインカムがメルマガあるあると統合(2000/4/17)
- オン・ザ・エッヂ、モバイルとECの2社設立(2000/5/11)
●2002年:無料ISPの旧ライブドアの営業譲り受け
- オン・ザ・エッヂとクニリサーチ、「Eudora」の開発・販売で提携(2002/2/25)
- アスキーイーシー、オン・ザ・エッヂに全ての営業権を譲渡(2002/5/20)
- 月額固定料金、返却無期限でDVDをレンタルできる「ぽすれん」(2002/10/7)
- ライブドアが民事再生法を申請(2002/10/31)
- ライブドアは破綻したが、無料ISPモデルは今後も通用する(2002/11/11)
- livedoor、営業譲渡にともなうインフラの移行始まる(2002/11/12)
●2003年:livedoorブランドのサービス拡大
- オン・ザ・エッヂ、年間4,000円で独自ドメイン取得から運用までをパックに(2003/1/8)
- ロボット型の価格比較サイト「ライブドアプライス」が開設~商品件数5万件以上(2003/1/20)
- 月額2,980円のマンション向け光接続サービス「livedoor BBマンション」(2003/1/29)
- エッジ、系列会社でビットキャッシュを子会社化し、決済サービスに参入(2003/4/1)
- エッジ、ICANN公認のドメイン登録サービス「livedoorドメイン」開始(2003/6/19)
- エッジ、イーバンクの筆頭株主に。総合的金融サービス提供へ(2003/10/23)
- エッジ、Blogサービス「livedoor Blog」を正式に開始(2003/12/19)
●Lindows国内販売、「livedoor SIP フォン」でインターネット電話サービスも
- エッジ、アプリケーションが1年間使い放題の低価格OS「LindowsOS」発売(2003/5/7)
- エッジ、クライアント向けLinux普及を狙うコンソーシアムを今秋設立(2003/7/22)
- LinuxベースのクライアントOS「LindowsOS 4.0日本語版」が6,800円で発売(2003/7/22)
- 秋葉原で「LindowsOS」発売イベント~電撃ネットワークの南部氏も登場(2003/8/29)
- エッジ堀江社長、「LindowsでOSを選べる時代がついに訪れた」(2003/9/18)
- エッジ、専用端末からユーザー間は無料で通話できるインターネット電話(2003/12/3)
●2004年:ライブドアに社名変更、イーバンクの“脅迫電話騒動”勃発
- エッジ、「株式会社ライブドア」に社名変更。全サービスをlivedoorへ統合(2003/11/27)
- ライブドア、イーバンク銀行との提携関係に関わる“騒動”を説明(2004/2/18)
- イーバンク銀行、ライブドアとの提携に関し記者会見を開催(2004/2/18)
- ライブドア、“脅迫”電話の声紋鑑定結果を発表~イーバンクは否定(2004/3/31)
- ライブドアとイーバンク銀行の提携問題、刑事告訴に発展(2004/4/12)
- “脅迫電話紛争”でライブドアとイーバンクが和解、資本関係は解消へ(2004/10/22)
●近鉄買収に名乗り、プロ野球への“新規参入”目指す
- ライブドア、近鉄球団の買収交渉に関する発表会開催(2004/6/30)
- ライブドア、近鉄買収不可能なら新球団設立~9月中にも参加申請(2004/8/19/)
- ライブドア、西武ライオンズ買収報道を否定 (2004/11/8/)
●2005年:ニッポン放送買収で“放送とネットとの融合”目指す
- ライブドア、ニッポン放送の株式の35%を取得(2005/2/8)
- ニッポン放送、フジテレビに新株予約権を発行~ライブドアの買付に対抗(2005/2/23)
- 東京高裁、ニッポン放送の抗告を却下~新株予約権の発行は中止(2005/3/23)
- ライブドア、フジテレビと合意~ニッポン放送株をフジに譲渡、資本参加も(2005/4/18)
- 「想定内の中でも良い方で決着できた」ライブドア堀江社長(2005/4/18)
- フジテレビ、合意に基づいてライブドアへの資本参加を完了(2005/5/23)
●公衆無線LAN事業に参入、携帯電話事業も視野に
- ライブドアが公衆無線LAN事業に参入、パワードコムとの提携も検討(2005/4/22)
- 公衆無線LANサービスで「いつでも、どこでも、ライブドア」(2005/5/25)
- ライブドアも2GHz帯携帯電話の参入に名乗り、無線技術「iBurst」採用(2005/7/15)
- ライブドア堀江社長「livedoor Wirelessとスカイプが世を席巻する」(2005/11/7)
- ライブドア、公衆無線LAN「livedoor Wireless」正式サービスを開始(2005/12/1)
●2006年:証券取引法違反の疑いで強制捜査、“ライブドアショック”
- 東京地検、証券取引法違反の疑いでライブドアに家宅捜索(2006/1/16)
- 東証が売買取引を全面停止、“ライブドアショック”で処理能力限界に(2006/1/18)
- ライブドアがマネーライフ社買収の社内調査結果、粉飾決算疑惑には触れず(2006/1/19)
- ライブドア堀江社長ら、証券取引法違反で逮捕(2006/1/23)
- ライブドア、堀江氏の社長退任を発表。新社長は弥生の平松氏が就任(2006/1/24)
- ライブドア新経営陣が記者会見、株主らに謝罪(2006/1/24)
- 堀江氏がライブドア取締役を辞任(2006/1/25)
- ライブドア熊谷代表取締役が粉飾決算の疑いで逮捕、堀江被告ら4人も再逮捕
(2006/2/22)
●関係・グループ会社に“ライブドア離れ”の動きも
- ターボリナックス、六本木ヒルズから本社機能を撤退(2006/1/24)
- ライブドアオートが社名変更の可能性、揺れるライブドア子会社(2006/2/7)
- ライブドアと提携解消へ、ライブドアオートが取締役会で決議(2006/2/9)
- メディアエクスチェンジ、ライブドアに資本関係の見直しを要請(2006/2/9)
- ライブドアとの提携解消受けて、ライブドアオート監査役が辞任(2006/2/13)
- ライブドアマーケティング、セシール株売却報道に「決定した事実ない」(2006/2/13)
●ポータルとしての「livedoor」は継続を表明、新サービスの発表も相次ぐ
- ライブドアが「livedoor」の運営方針を発表、強制捜査特集も掲載(2006/1/20)
- ライブドア、ポータル「livedoor」の各種サービスは今後も継続(2006/1/24)
- ライブドア、ブログ検索でN-gram方式を採用。部分一致検索が可能に(2006/2/2)
- ライブドア、都道府県別にブログを表示する「livedoor Blog ローカル」(2006/2/3)
- ライブドア、Q&A形式のコミュニティサービス「livedoor knowledge」(2006/2/8)
●東証、ライブドアを上場廃止
- ライブドアの上場廃止、東証「組織ぐるみ見極めて判断」(2006/2/22)
- ライブドア、熊谷代表取締役の逮捕を受けて再び謝罪会見(2006/2/22)
- 証券監視委、堀江前社長らを有価証券報告書の虚偽記載で告発(2006/3/13)
- 東証、ライブドア株式の上場廃止決定(2006/3/13)
●USEN宇野社長がライブドア株を取得し業務提携
- USENの宇野社長、フジテレビが保有するライブドア全株式を取得(2006/3/16)
- フジテレビ、ライブドア、USENが株式売却と業務提携に関する会見を開催(2006/3/16)
- ライブドアとUSEN、業務提携の第一弾として「相互リンク」(2006/3/28)
- USEN、ライブドア完全子会社化との報道に「現状では決定事項ではない」(2006/4/13)
- ライブドアの「データホテル」サービスをUSENブランドで販売(2006/5/31)
●2007年:ライブドアホールディングスに社名変更、事業再編へ
- ライブドア、金融事業を約551億円で投資会社に売却(2006/11/22)
- ライブドアが社名変更へ、普通株式100株を1株に併合も(2006/11/27)
- ライブドア株主総会、社名変更や100株を1株に併合する議案などが承認(2006/12/22)
- MEX、ライブドアとの提携解消について合意書を締結(2007/1/26)
- ライブドア、旧ライブドアマーケティングの株式をすべて売却(2007/1/26)
- ライブドアがISP事業を分離、フリービットにサービスを譲渡(2007/6/13)
- USEN宇野社長、ライブドア株をすべて売却(2007/8/3)
- ライブドア、弥生の全株式を710億円で売却へ、30億円の配当金も(2007/8/24)
- ライブドア版Skypeの配布が終了、業務提携も1月で満了(2007/11/14)
●堀江貴文元社長に実刑判決、ライブドアには損害賠償請求
- ライブドア前社長の堀江貴文被告に懲役2年6カ月の実刑判決(2007/3/16)
- 「極めて重要な意味を持つ」、堀江被告の判決に東証がコメント(2007/3/16)
- ライブドアに罰金2億8,000万円の判決、関連会社には罰金4,000万円(2007/3/23)
- フジテレビ、ライブドアに対して約345億円の損害賠償請求訴訟(2007/3/26)
●ネットサービス事業会社として現行の「ライブドア」設立
- ライブドアが会社分割、メディア事業部などを分社化(2007/2/22)
- ライブドアがネット事業を分社化、新ブログサービス「PRAC」4月末開始(2007/4/2)
- livedoorがリニューアル、検索やソーシャルブックマーク連携を強化(2007/4/2)
- livedoorは「情報発信の最良の場」でありたい(2007/4/18)
●ライブドアHD社長交代、「livedoor」ブランドのサービスが次々登場
- ライブドアホールディングス、平松社長の退任を正式発表(2007/10/24)
- ライブドアHD新社長は企業再生のプロ、弁護士資格も持つ34歳(2007/10/24)
- ライブドア、「livedoor ニュース」で国内25ブログの記事を配信(2007/11/12)
- 「livedoor クリップ」に新機能、はてなブックマークとの連携など(2007/11/22)
- ライブドア、無料のタスク共有サービス「fixdap」を公開(2007/12/18)
- 「livedoor Wireless」のアクセスポイントが「FON」に対応(2008/2/4)
- ライブドア、英語版RSSリーダー「Fastladder」のオープンソース版を公開(2008/2/7)
- ライブドアがプロフィールサービス開始、ブログと連携(2008/2/27)
- ライブドア、新しい「livedoor レンタルサーバ」を開始(2008/4/2)
- livedoorのトップページがリニューアル、ブログを中心とした構成に(2008/4/7)
●2008年:ライブドアホールディングスが「LDH」に社名変更
●2009年:フジテレビ・投資家と和解
●2010年:NHN Japanがライブドアを子会社化、NAVERとの連携進む
●2011年:NHN Japanに吸収へ
(2011/11/8)
[編集部]