Microsoft 365徹底解説
第11回
アドオンを利用してMicrosoft Teamsのウェブ会議に電話で参加
2020年4月15日 06:00
Microsoft 365/Office 365で提供されているMicrosoft Teamsは、PCやスマートフォンを使ってウェブ会議が行えるほか、「Microsoft 365 電話会議」アドオンを導入すれば、電話で参加することも可能になる。今回はこのアドオンについて解説していこう。
「Microsoft 365徹底解説」記事一覧
- Windows 10がOffice付きで月額2180円の「Microsoft 365」って何だ?
- Windows 7 ProをMicrosoft 365でWindows 10 Businessへアップグレード
- Windows 10を「リモート削除」、M365のデバイス管理機能
- Microsoft 365の「リモート削除」はiPhoneも、さまざまな業務端末を管理可能
- 「Microsoft Intune」でiPhoneにアプリを自動配信
- Azure ADのシングルサインオンでBoxへすばやくアクセス
- 新型コロナ対策に使えるテンプレートをMicrosoftが無償提供
- 「Office 365 Threat Protection」でセキュリティを強化
- 在宅勤務で使えるMicrosoft 365の「シフト」と「Microsoft Planner」
- 在宅勤務時の強い味方! Microsoft Teamsのウェブ会議機能
- アドオンを利用してMicrosoft Teamsのウェブ会議に電話で参加
- Azure ADの多要素認証を活用してセキュリティを強化
- 在宅勤務を機に、Win7サポート終了を解決!「Microsoft 365」活用まとめ
インターネット環境がなくてもウェブ会議に参加可能
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続いていることから、東京と神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が発令された。さらに政府は、人と人との接触を7割から8割削減することを要請し、改めて外出自粛を呼び掛けている。
このような背景から、在宅勤務に取り組む企業は今後さらに増加するだろう。そのような状況で仕事を行うために必須だと言えるのがウェブ会議のシステムであり、Microsoft 365/Office 365ではMicrosoft Teamsが提供されていることを前回紹介した。
さらにMicrosoft Teamsのウェブ会議は、Microsoft 365/Office 365のアドオンである「Microsoft 365 電話会議」のライセンスを購入することで、電話で参加することも可能になる。どうしてもPCやスマートフォンをインターネットに接続できないといった場合も、電話さえ使えれば会議に参加できるわけだ。
Office 365 E1/E3のライセンスで、Microsoft 365 電話会議のアドオンを購入するには、Microsoft 365/Office 365の管理センターのメニューから、[課金情報]―[サービスを購入する]を選び、[アドオン]カテゴリを選択する。これでMicrosoft 365 電話会議の項目が現れるので、料金の支払い間隔やライセンス数を選択し、「今すぐ支払う」をクリックすればいい。なお、Office 365 E5にはこのアドオンがライセンスに含まれている。
このライセンスをいずれかのアカウントに割り当て、さらに「Microsoft Teams管理センター」でウェブ会議に参加するための電話番号を取得する。これでウェブ会議に電話で参加することが可能になる。
ダイヤルアウトで参加者を呼び出すことも可能
Microsoft 365 電話会議のライセンスを持つユーザーが、Microsoft Teamsでウェブ会議を設定して参加依頼を行うと、ウェブ会議の通知メールに電話番号と会議ID(Conference ID)が記載されるようになる。電話で会議に参加する場合は、この電話番号と会議IDを使うわけだ。
実際にウェブ会議へ電話で参加するには、指定された電話番号に発信し、会議IDを入力して自分の名前を吹き込む。これによりロビーで待機している状態となり、ウェブ会議の開催者が参加を許可すれば、ほかの参加者と電話を介して会話できるようになる。
ロビーで待機しているユーザーを参加させるには、開催者の画面で「参加者を表示」をクリックする。これでユーザーの一覧が現れ、「ロビーで待機中」の欄に電話で参加しようとしているユーザーの電話番号が表示されるので、チェックマークのアイコンをクリックすればいい。
なお、電話会議に開催者として参加することも可能だ。指定された電話番号に発信し、会議IDを入力した後に「*」をプッシュし、メールで通知されたPINを入力すれば、開催者として会議に参加できる。
参加者が電話をかけるのではなく、開催者から参加して欲しいユーザーの電話番号に発信するダイヤルアウトの仕組みも備えている。この場合、参加者の一覧を表示し、テキストボックスへ相手の電話番号を入力すれば発信される。
現在の日本では、幅広い場所でインターネットが利用できるため、電話でウェブ会議に参加したいというニーズは決して大きくないかもしれない。ただ、Microsoft Teamsにこのアドオンを組み合わせれば、もしものときでも電話でウェブ会議に参加できるという安心感が得られるのはメリットだろう。
「Windows 7サポート終了! 「どうしたらいい?」を解決!」記事一覧
- Windows 7が使える期限はいつ?
- そうは言っても、Windows 7のままで大丈夫?
- サポートの種類がよく分からない
- Windows 7のサポートを2023年まで延ばせる?
- Windows 10でもサポートは切れるの?
- Windows 8.1に移行するのはダメなの?
- アップグレードか買い換えか?いつ、どうやって?
- Windows 7で使っていたアプリや周辺機器は?
- Internet Explorerはそのまま使える?
- 古い環境からどうやってデータを移行する?
- MicrosoftアカウントなしでWindows 10は使えない?
- Windows 10なら市販のウイルス対策ソフトは不要?
- 大量のWindows 7 PCを入れ替えは会社への負担大……
- Windows 10のメディアってどこから入手すればいいの?
- Windows 7 32bitからWindows 10 64bitへアップグレードできる?
- 前に無料アップグレードしたPCをもう一度Windows 10したい
- Windows 7の仮想デスクトップに移行できる?
- 慣れたWindows 7の操作を変えたくない
- Windows 7 Home PremiumからWindows 10 Proにできる?
- Windows 10へのアップグレード後にWindows 7へ戻せる?
- Windows 7のサポート終了メッセージを消すには?
- プレゼンのときの画面切り替えはどうする?
- 空き容量不足でWindows 10にアップグレードできない?
- Windows 10で「iTunes」を使うには?
- PDFがウェブブラウザーで開くのはイヤ
- コントロールパネルって、なくなった?
- Windows 7のあの機能どうなった?
- 初期セットアップの個人用と組織用って?
- アップグレードしたらキーボードが英語入力に?
- Windows 10のバージョンと名前が一致しない
- スクリーンショットを撮りたい
【どうするWindows 10アップグレード】記事一覧
- 迫る「Windows 7サポート終了」、そのとき起こる困りごととは?
- Windows 7から10への“おトク”な移行をチャートで診断!
- Windows 10にするなら、ついでにSSDへの移行で幸せに
- 外付けHDD不要! 無料クラウドを活用してWindows 10へ
- OfficeなどのアプリもOSと同時に最新版へ移行しよう
- Windows 10標準のセキュリティ機能だけで十分に安全
- Windows 10ならサポート切れなし! 使い続けても安心
- 【PR】「ASUSのPC」がビジネス向けに本格参入、OSがPro!保証が長い!
- 【ゲーマーのためのWindows 10移行講座】
- 【コンソールゲーマーのためのWindows 10入門講座】
- 【PCだけでできることって? ゲーマーのためのWindows 10移行講座】
- Windows 7、2023年まで使い続けるにはどうすればいい?
- Windows 7の最新環境、今作ってみたら大変だった!
- 9年前のPC「VAIO P」をWindows 10にアップグレードしたらどうなる?
- 【最高のゲーミング環境はPCにあり!ゲーマーのためのWindows 10移行講座】
- 「サポートが切れたWindows 7」は今後どうなる? 「Windows XPで起きたこと」から考えてみた
「サポート終了カウントダウン(Office 2010編)」記事一覧
- サポート期限切れのMicrosoft Officeを使い続けるべきではない理由
- Office 365とOffice 2019、似て非なる2つのOffice
- プランによって大きく異なるOffice 365
- 法人向けOffice 365が備える豊富な機能
- Office 365の「Microsoft Teams」は何がすごい!?
- 動画で情報共有できる「Microsoft Stream」を活用
- 独自ドメインで利用するOffice 365
- さまざまなグラフも作成可能! モバイル版Excelの機能をチェック
- 外出先でのプレゼンで威力を発揮! モバイル版PowerPointをチェック
- Office 365サブスクリプションで提供される共同編集の魅力
- 本当にOfficeを買う必要はある? 無料で使えるOffice Onlineをチェック
- 新機能をいち早く試せる「Office Insider」に参加してみよう
- Office 365にトラブルが発生! そのとき管理者は何をするべき!?
- Exchange Online+Outlookのスケジュール共有で働き方改革を実現