Microsoft 365徹底解説
最終回
在宅勤務で使える!「Microsoft 365」活用まとめ
2020年4月30日 11:00
企業向けクラウドサービスの1つとして、Microsoftが「Office 365」とは別に提供しているのが「Microsoft 365」だ。
企業のクライアントPCにおいて、長年スタンダードOSとして使われてきたWindows 7のサポートが2020年1月14日についに終了した。今後は有償サポートを利用しない限り、セキュリティ更新プログラムを受け取ることができない。そのため、早急に新たなOSへのアップグレードを検討する必要がある。
その一方、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が世界各地に広まっている。日本においても、日々多くの感染者が新たに確認されており、予断を許さない状況が続いている。その影響から、Microsoftは同社のクラウドサービスの利用率が775%に増加しており、中でも離れた場所にいる同僚と気軽にコミュニケーションできる「Microsoft Teams」は、1日あたりの利用者数が4400万人を超えたと発表している。
本連載では、こうしたMicrosoft 365のプランや、具体的な内容について解説している。
Windows 10がOffice付きで月額2180円の「Microsoft 365」って何だ?
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1232648.html
企業のPCをアップグレードしたり、新たにWindowsのライセンスを購入する場合、まず検討したいのが「Microsoft 365」だ。Office 365で提供されている各機能に加え、Windows 10 Business/Enterpriseのライセンスと、高度なセキュリティ機能が提供されるサブスクリプションサービスである。
大きなポイントはWindows 10のライセンスが付属する点だ。これにより月額または年額でWindows 10を利用することが可能になり、初期投資を抑えつつ最新のOSが導入できる。また、Officeアプリケーションに加え、Windowsのライセンス管理が容易になることもメリットだろう。
Windows 7 ProをMicrosoft 365でWindows 10 Businessへアップグレード
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1233981.html
企業においてWindows 7からWindows 10へのアップグレードを検討するとき、選択肢の1つとなるのがMicrosoft 365の利用だ。Microsoft 365 BusinessにはWindows 10 Businessのライセンスが組み込まれていて、これを用いれば、Windows 8/8.1 ProやWindows 7 Professionalの環境からアップグレードすることもできる。
Windows 10を「リモート削除」、M365のデバイス管理機能
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1235764.html
Microsoft 365は、Windows 10のライセンスやOffice 365が提供されるだけでなく、ユーザーが利用するデバイスを管理・制御するための機能も組み込まれている。これを利用すれば、Officeの各アプリで作成したファイルを自動的に暗号化するなど、さまざまな設定をリモートから行える。
Microsoft 365の「リモート削除」はiPhoneも、さまざまな業務端末を管理可能
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1236950.html
モバイルデバイスや、その上で実行するアプリを管理できる「Microsoft Intune」では、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンから各種情報を取得できるほか、パスワードやPINの要件の設定、アプリの配布、スマートフォンのロックやデータ消去(ワイプ)といった各種の操作を、リモートから実行することができる。
「Microsoft Intune」でiPhoneにアプリを自動配信
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1237951.html
Microsoft Intuneでは、PCはもちろん、AndroidやiPhoneの端末にもリモートからアプリを配信できる。例えば、社内コミュニケーションのためにMicrosoft Teamsを全社的に利用したいとき、ユーザーが個別にインストールする必要がなく、業務に必要なアプリを迅速に展開できるのは大きなメリットだ。
Azure ADのシングルサインオンでBoxへすばやくアクセス
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1239639.html
Microsoft 365には、サーバー不要で小規模組織でも気軽に使える「Azure Active Directory(Azure AD)」のライセンスが付属する。組織内アカウントの情報を管理できることに加え、外部のクラウドサービスへのシングルサインオンが可能だ。
新型コロナ対策に使えるテンプレートをMicrosoftが無償提供
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1241395.html
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、Microsoftが緊急に無償でリリースしたのが、Power AppsとPower Automate、Microsoft Teams、SharePointを利用するPower Platformのテンプレートだ。従業員による在宅勤務や有給休暇の連絡、社内報や最新情報の共有、従業員の地域別の緊急連絡先の登録、厚生労働省の最新情報の入手などの機能がある。
「Office 365 Threat Protection」でセキュリティを強化
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1241201.html
Windows 10のライセンスやOffice 365が提供されることに注目しがちなMicrosoft 365だが、標的型攻撃をはじめとしたサイバー攻撃から、組織を守るためのセキュリティ対策として「Office 365 Threat Protection」が組み込まれていることも大きな魅力だ。メール添付などのファイルスキャン、悪意のあるリンクの検出、サンドボックスの利用が行える。
在宅勤務で使えるMicrosoft 365の「シフト」と「Microsoft Planner」
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1244063.html
Microsoft 365やOffice 365には便利なアプリケーションがいくつも提供されている。中でも在宅勤務において特に有用なのが、従業員の勤務状況をすばやく可視化して管理できる「シフト」と、メンバーの作業状況をひと目で把握できるタスク管理ツール「Microsoft Planner」の2つだ。
在宅勤務時の強い味方! Microsoft Teamsのウェブ会議機能
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1245490.html
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、在宅勤務を推奨する企業が増えている。その課題として多く挙げられるコミュニケーション不足に役立つのが、Microsoft 365およびOffice 365で提供されている「Microsoft Teams」だ。1対1でのチャット、複数人でのテキストベースでのやり取りに加え、1対1の通話、多人数でのウェブ会議の機能も備えている。この中で、在宅勤務中の会議や打ち合わせに便利なのがウェブ会議だ。
アドオンを利用してMicrosoft Teamsのウェブ会議に電話で参加
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1246772.html
Microsoft 365/Office 365で提供されているアドオン「Microsoft 365 電話会議」のライセンスを購入すれば、PCやスマートフォンを使ってウェブ会議が行えるだけでなく、電話だけでウェブ会議に参加することも可能になる。
Azure ADの多要素認証を活用してセキュリティを強化
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/m365/1247887.html
Microsoft 365に標準で組み込まれているAzure ADを利用すれば、ユーザーやデバイスを管理できる。Azure ADが持つ数多くの機能のうち、ぜひ注目したいのが多要素認証だ。これは、ユーザーがサインインする際、パスワードを用いた認証に加え、スマートフォンや携帯電話へのSMS(ショートメッセージ)の送信、あるいはスマートフォンアプリを用いて確認を行うことで、認証を強化するものだ。
「Microsoft 365徹底解説」記事一覧
- Windows 10がOffice付きで月額2180円の「Microsoft 365」って何だ?
- Windows 7 ProをMicrosoft 365でWindows 10 Businessへアップグレード
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- 在宅勤務を機に、Win7サポート終了を解決!「Microsoft 365」活用まとめ
「Windows 7サポート終了! 「どうしたらいい?」を解決!」記事一覧
- Windows 7が使える期限はいつ?
- そうは言っても、Windows 7のままで大丈夫?
- サポートの種類がよく分からない
- Windows 7のサポートを2023年まで延ばせる?
- Windows 10でもサポートは切れるの?
- Windows 8.1に移行するのはダメなの?
- アップグレードか買い換えか?いつ、どうやって?
- Windows 7で使っていたアプリや周辺機器は?
- Internet Explorerはそのまま使える?
- 古い環境からどうやってデータを移行する?
- MicrosoftアカウントなしでWindows 10は使えない?
- Windows 10なら市販のウイルス対策ソフトは不要?
- 大量のWindows 7 PCを入れ替えは会社への負担大……
- Windows 10のメディアってどこから入手すればいいの?
- Windows 7 32bitからWindows 10 64bitへアップグレードできる?
- 前に無料アップグレードしたPCをもう一度Windows 10したい
- Windows 7の仮想デスクトップに移行できる?
- 慣れたWindows 7の操作を変えたくない
- Windows 7 Home PremiumからWindows 10 Proにできる?
- Windows 10へのアップグレード後にWindows 7へ戻せる?
- Windows 7のサポート終了メッセージを消すには?
- プレゼンのときの画面切り替えはどうする?
- 空き容量不足でWindows 10にアップグレードできない?
- Windows 10で「iTunes」を使うには?
- PDFがウェブブラウザーで開くのはイヤ
- コントロールパネルって、なくなった?
- Windows 7のあの機能どうなった?
- 初期セットアップの個人用と組織用って?
- アップグレードしたらキーボードが英語入力に?
- Windows 10のバージョンと名前が一致しない
- スクリーンショットを撮りたい
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- Windows 10標準のセキュリティ機能だけで十分に安全
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