Microsoft 365 Personal徹底解説
第4回
Skypeで毎月60分間の無料通話を! Microsoft 365 Personalの特典を活用
2020年5月27日 06:00
「Microsoft 365 Personal」には、改称前のサービスである「Office 365 Solo」から引き続き「Skype」を毎月60分間無料で発信できる通話プランが組み込まれている。今回は、このIP電話サービスについて紹介しよう。
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国際電話や携帯電話への発信も可能
個人向けのコミュニケーションサービスとして、Microsoftは「Skype」を提供している。テキストによるチャットのほか、音声/ビデオを使ったリアルタイム通話が可能なサービスであり、Windows 10には標準で専用アプリが組み込まれているほか、Android/iOS(iPadOS)向けにもアプリが提供されている。
このSkypeのユニークな点として、IP電話サービスが使えることが挙げられる。固定電話や携帯電話への発信ができるほか、電話番号を取得すれば、これらから着信も行える。
そして、Microsoft 365 Personalのプランでは、Skypeを使って固定電話や携帯電話へ月あたり60分間無料で発信できる。国際電話も可能となっており、アメリカやカナダ、中国、タイなど9カ国には固定電話と携帯電話の両方に、イタリアやオーストラリア、オランダ、ギリシャなど54カ国には固定電話のみに発信ができる。
Windows 10に標準で組み込まれているUniversal Windows Platform(UWP)版のSkypeアプリを利用し、固定/携帯電話へ発信するなら、「ユーザー、グループ&メッセージ」と書かれた検索ボックスの右にあるダイヤルパッドのアイコンを押せば、ダイヤルパッドが表示されるので、相手先番号を指定して「通話」ボタンから発信ができる。
今回試した範囲では、通話品質は決して悪くない。国内での通話であれば遅延も気にならないため、通常の電話として十分に使えるだろう。
Skypeを使って本格的に通話するなら、手持ちのスマートフォンへアプリをインストールしておきたい。これなら、スマートフォンで通話するときと同様の感覚で発信することが可能だ。
60分間の無料通話を使い切った後は、600/1200/3000円のプリペイド通話オプションを購入するか、月額プランを利用して発信ができる。月額プランは国ごとで異なり、日本へ発信するプランであれば月額850円で300分間、アメリカへは月額350円でかけ放題となっている。
月300円で電話番号を取得できる「Skype番号」
Microsoft 365 Personalの特典として付与されるのは60分間の無料通話のみだが、オプションサービスである「Skype番号」を利用すれば、専用番号を使って着信を受けることも可能だ。
毎月支払いであれば、300円の利用料金で、IP電話サービスで使われる050番号がSkype番号として割り当てられる。
Skype番号があれば、着信した電話に出られないときに、ボイスメールや固定電話、携帯電話へ転送ができる。
海外に電話をかける機会が多いのであれば、「Skype To Go」も魅力的なサービスだろう。こちらは、固定電話や携帯電話からの発信でも、Skypeの通話料金で国際電話を可能にするものだ。
具体的には、通話先の電話番号を登録すると、専用のアクセス番号が発行される。このアクセス番号に発信すると、登録した通話先番号とSkypeの料金で通話ができるというもの。例えば、海外の自社拠点に頻繁に電話する際などにSkype To Goを利用すれば、通話料金を削減できる可能性があるだろう。
昨今では(Skypeを含め)無料で通話できるサービスが数多く登場しているため、固定電話や携帯電話の回線を使って発信する機会は減っているが、それでも毎月60分間、無料で通話できるのはメリットだろう。Microsoft 365 Personalを利用しているなら、ぜひこの特典を活用して通話コストを削減しよう。
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