自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第78回
Fire TV StickでXBoxやPS5用のコントローラーを使う
2021年6月10日 06:00
使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの2020年7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。
そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。
前回まではFire TV Stickのリモコンだけでも遊べるゲームタイトルを紹介したが、もう少しシッカリ遊びたい人向けに、今回はゲームコントローラーを接続してみよう。
ゲーム機用のコントローラーで、BluetoothならFire TV Stickにつながる
実は、かつてはAmazonデバイスとして「Fire TV ゲームコントローラー」なるものが販売されていたが、現在は入手できなくなっている。
そこで、入手しやすくてオススメなのが、Microsoftのゲーム機「Xbox」シリーズ用のゲームコントローラーだ。現在、「Xbox Series X|S」向けの「Xboxワイヤレス コントローラー」が販売されている。
筆者が愛用する以下の赤いコントローラーは1つ前のモデルとなるが、左の最新モデルは、左下の方向パッドが十字キーからハイブリッド方向パッドへ変更されたほか、充電ポートがUSB Type-Cになり、中心に「Share」ボタンが新設されている。
それ以外は、形状や基本的な使い勝手に変更はない。もし、旧モデルが安く手に入る場合には、そちらを選んでもいいだろう。
Fire TV StickとはBluetoothの無線で接続するので、Xboxワイヤレス コントローラー以外のBluetooth接続可能なゲームコントローラーでも構わない。ただし、ボタン操作が全てのコントローラーで対応するとは限らない点には注意が必要だ。
プレイステーション 4(PS4)用の「DUALSHOCK 4」や、プレイステーション 5(PS5)用の「DualSenseワイヤレスコントローラー」もBluetoothに対応しているので接続が可能だ。
Xboxワイヤレス コントローラーも、PS5のDualSenseもPCゲームプラットフォームの「Steam」に正式対応している。このため、PCでゲームを楽しむ場合にもバッチリ活用できるし、スマホでも利用可能だ。
XBoxやPS5のゲーム機本体はなかなか入手困難な状況が続いているが、ゲームコントローラー単体なら入手できないことはない。将来使う予定のゲーム機の対戦用として用意してもいいだろうし、PCでSteamなどで使う用途で持っておいても損はないだろう。
XboxのコントローラーをBluetoothでFire TV Stickにつなぐ
Xboxワイヤレス コントローラーをFire TV Stickへ接続するには、[設定]画面の[コントローラーとBluetoothデバイス]から、以下の手順のように操作する。コントローラーの接続ボタン「(((」を3秒間ほど長押しすると検出されるようになるので、Fire TV Stick側から選択すればペアリングされる。
接続後は、Fire TV Stickのリモコンのようなメニュー操作もゲームコントローラーで行えるようになる。操作の互換性は高く、電源ボタンの「Xbox」ボタンが「ホーム」、「ビュー」が「戻る」、「メニュー」はそのまま「メニュー」として、それぞれキッチリ機能する。
ちなみに、プレイステーション用のコントローラーでは、「PS」と「SHARE」ボタンの同時長押しでFire TV Stick側から検出可能になる。DualSenseでの選択ボタンは「□」、「PS」はホームボタンとして動作する。
これで、コントローラーが必須のゲームタイトルも自由に楽しめるようになる。
長らく続いたAmazon Fire TV Stickの解説だが、ほぼほぼ活用できていると思うので、これにていったん終わりにしたい。新たな機能などが追加された折には、随時フォローを入れるにようにしたい。
今回の教訓(ポイント)
Fire TV Stickで本格的にゲームを楽しむなら「Xboxワイヤレス コントローラー」がオススメ
ゲームコントローラー必須のタイトルも自由に楽しめるようになる
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