Fire TV CubeのWi-Fi接続状況をチェックして、最適な環境で使おう

　前回ではFire TV Cubeで見たいコンテンツを検索する方法を紹介したが、今回は設定の話に戻り、Wi-Fi接続状況や通信速度を確認する方法を見ていこう。

　Amazonから2022年10月に発売された「Fire TV Cube（第3世代）」の使いこなしを、第130回から解説している。本体のデザインも新しくなり、Wi-Fi 6対応、動作速度向上、外部HDMI入力対応など、前モデルから大きくアップデートされた製品だ。

今回はFire TV CubeのWi-Fi接続を再確認して、回線速度もチェックしてみよう

　Fire TV CubeはWi-Fi 6に対応しているので、広い帯域が生かせる5GHz帯にちゃんと接続しているか、セットアップ後に一度チェックしておくといいだろう。ネット接続のトラブルチェックに活用することもできる。

Fire TV CubeはWi-Fi 6に対応している。Wi-Fiの接続状況はとても重要

［ネットワーク］からWi-Fiの接続状況をチェックする

　Fire TV CubeのWi-Fi接続のチェックは、設定の［ネットワーク］から行える。ここでセットアップ時に接続したWi-Fiのアクセスポイントが表示されるはずだ。有線LAN接続している場合には、そちらが表示される。再設定などで、もし別のWi-Fiに接続したい場合には、この画面から［すべてのネットワークを表示］を選ぶと、新たなWi-Fiアクセスポイントに接続できる。

　［ネットワーク］画面では接続中のSSIDを選択した状態になっているはずなので、ここでリモコンの［再生］ボタンを押してみよう。［接続ステータス］画面が表示される。

設定から［ネットワーク］を選ぶ

現在接続中のネットワークが表示される。ここでリモコンの［再生］ボタンを押すと、［接続ステータス］画面が表示される

　［接続ステータス］では、インターネット回線の状況と速度の計測が行える。接続トラブル時には問題解決の推奨方法も表示されるようになる。さらに［スピードテストの実行］を選ぶと、回線のダウンロード速度を計測できる。以前はインターネットブラウザーを起動して計測サイトにアクセスする必要があったが、だいぶ手軽になった。

　光回線へのWi-Fi 6接続での計測では100Mbpsを超えていて、Cubeの有線LANポートの100Mbpsよりも高速な接続ができている。速度はあまり神経質になる必要はなく、3Mbpsを超えていればHD（720p）のストリーミングには問題ないとされている。4Kでも15Mbpsも出ていれば問題なく再生できるはずだ。

Wi-Fiの［接続ステータス］画面。［スピードテストの実行］を選んでみよう

ダウンロードの速度が計測され、問題点も表示される。100Mbpsを超えおり、もちろん4Kの再生も問題がない

インターネット回線のトラブル時の表示はこのようになる。この状態はWi-Fiルーターか回線のトラブル

5GHz帯で接続できているかも確認しよう

　ここで、さらに［詳細］を表示してみてほしい。こちらではかなり詳細なステータスが得られる。最初に［ネットワークステータス］で［周波数］をチェックしてみて欲しい。ここが「5XXXMHz」台になっていれば、5GHz帯でつながっている。もし「24XXMHz」台になっていたら、2.4GHz帯で接続されていることになるので、Wi-Fiルーター側で5GHz帯のSSIDを区別するようにして再接続するといい。

　さらに［ネットワーク品質］で［信号対雑音比］が［高速］になっているか確認してみよう。［普通］でも問題ないのだが、ここの値をなるべく上げるようにWi-Fiルーターとの距離を近づけたり、中継機を使うようにすると、より快適な接続になるので、覚えておくといい。もしも［信号対雑音比］が表示されず、［信号の強さ］のみが表示されている場合には、そちらを参考にしてもいいだろう。

「詳細」を表示して、Wi-Fiのステータスを確認する。「周波数」と「信号対雑音比」をチェック

　このWi-Fi設定の確認やスピードテストは、Cube以外のFire TVでも最新にアップデートされていれば（記事執筆中ではFire OS 7.6.1.3で確認）同じように利用できるはずだ。

【今回の教訓（ポイント）】

Fire TVのWi-Fi接続確認では、5GHz帯に繋がっていることをチェック
回線速度の確認も同じ画面から行える