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【使いこなし編】第135回

「Fire TV Cube(第3世代)」とスマホのAlexaアプリを組み合わせて、音声操作を快適にする

 「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを第130回から解説しているが、今回は、スマートフォンの「Amazon Alexa」アプリと組み合わせ、便利に音声で操作する方法を紹介していく。

 Amazonから2022年10月27日に発売されたのが、「Fire TV Cube(第3世代)」だ。本体のデザインが新しくなり、Wi-Fi 6対応、動作速度向上、外部HDMI入力対応など、前モデルから大きくアップデートされている。

謹賀新年。卯年も本連載をよろしくお願いいたします。新しいFire TV Cubeの設定をAlexaアプリからチェックしてみよう

 前回まででFire TV Cubeをテレビと自宅Wi-Fiに接続して使い始め、ストリーミングメディアプレイヤーとしてはもちろん、Cubeの特徴でもある単体でのAlexaによるテレビの音声操作もできるようになった。「アレクサ!」のウエイクワードからの発話によって、テレビのオン/オフや入力切り替えができているはずだ。

「会話継続モード」を設定すると、青く光っている間は「アレクサ!」を何度も言わなくてもよくなる。これはAlexaアプリから設定できる

 今回は、Android/iOSのAlexaアプリを使用する。このアプリは、今後、スマート家電をつなげるときの設定にも役に立つので、ぜひインストールしておこう。

 Cubeの初期設定が完了していれば、Alexaアプリで[デバイス]タブの[Echo・Alex]をタップすると[~~さんのFire TV Cube]が登録されているはずだ。[オフライン]と表示されていなければOK。もし、デバイスとして登録されていなかったら、[デバイス]タブの右上にある[+]ボタンから[デバイスを追加]で進めていけば追加できる。

Alexaアプリの[デバイス]タブの[Echo・Alexa]をタップ
[~~さんのFire TV Cube]があればOK

 ちなみに、Alexaが利用可能なAmazonデバイスは、事前登録して出荷する設定で購入すると、なにもしなくてもここに表示されるようになる。例えば、上の画面写真では「村上俊一さんのEcho Dot」というデバイスが2つ表示されているが、これはセールで購入した第4世代Echo Dotで、まだ箱も開封していないデバイスだ。このようにまだ使ってなくても、登録はされた状態になる。

 これはこの後、Cubeと連携させて使う予定なので楽しみにしておいてほしい。CubeはEchoがなくてもハンズフリーで操作できるが、Echo DotやEchoは安価ながらオーディオデバイスとしてとても優秀だ。2つ追加するとCubeで再生する動画などのサウンドを、臨場感たっぷりのステレオで楽しめるようになる。

 デバイス名の[~~さんのFire TV Cube]は、登録時に自動的に付けられるので、Alexaアプリから分かりやすい名前に変更しておくとよい。この名前は判別出来ればよいので、[リビングの~]のように設置場所を入れておけばいいだろう。

デバイスをタップすると、詳細表示になる
[名前を編集]をタップすると変更できる

 同様に、初期セットアップで登録されたテレビの名前も変更しておくといい。テレビは[デバイス]タブ上部で少し右にスクロールし[すべてのデバイス]を選ぶと表示される。すでにCubeで設定済みなので、登録されているはずだ。

 こちらの名前も変更できる。単に「テレビ」のみのままでもいいのだが、こちらは音声でコントロールするので、複数テレビがある家では個別のデバイスとして判別させると便利だ。こちらも設置場所でも付けておけばいいのだが、「リビングのテレビ」とか「~~の」とすると誤動作したので、「リビングテレビ」や「パナソニックテレビ」など、1の単語として登録した方がいいようだ。

[デバイス]タブ上部で少し右にスクロールし、[すべてのデバイス]を選ぶ
[テレビ]が登録されているはずだ
テレビの名前も変更できる。[接続方法]でどのアマゾンデバイスでコントロールしているかが分かる
テレビの名前を変更して2つ登録した。別々のアマゾンデバイスのリモコンを使う

 複数テレビがある場合には、それぞれ別の名前のデバイスとして登録すれば、分けてコントロールできる。操作にはFire TVシリーズのリモコンで行うので、個々のテレビに別々のFire TVデバイスをつなげて使うのが現実的だ。

 [デバイス]タブの[すべのデバイス]を表示させてテレビの詳細を見れば、[接続方法]でどのAmazonデバイスでコントロールしているかを確認できる。ここでは2台のテレビで、Cubeに「リビングテレビ」、Stickに「ダイニングテレビ」という名前を付けてみたが、「アレクサ! リビング(ダイニング)テレビをつけて」で個別にコントロールできる[*1]。また「テレビを全部消して」で複数台をまとめてオフにすることも可能だ。

[*1]Echoが複数あるケースでは、部屋ごとにスマートホームグループを作って管理する方法もある。グループに関しては、この後予定している複数のEchoでスピーカーをセッティングする場面で使うので、そちらで実践しよう

 もう1つ、AlexaアプリからはCubeの「会話継続モード」というモードが設定できるので、これをオンにしておくと便利だ。これは、一度「アレクサ!」と話しかけて青のインジケータが点灯したら、この点灯中は再度「アレクサ!」と言わなくても音声で指示ができるというモード。「アレクサ! リビングテレビをつけて……。うる星やつらを再生」で、以前見たタイトルの続きを見ることができるようになる。

先ほどの[デバイス]タブでCubeの詳細を表示させると[会話継続モード]の項目がある
これを[オン]にしておくと、Alexaが反応中は続けて指示を受け付けてくれるようになる

 ちなみに最近Alexaアプリのホームからチャットで話しかけられるようにもなっている。ちょっと声を出すのが気恥ずかしいときや、外でコントロールしたいときに使える機能だ。

[ホーム]タブを表示させ、左上のキーボードのアイコンをタップすると……
チャット画面でAlexaが使える

 深夜などで大声を出したくないときに、Cubeにヒソヒソ声で話しかけてみよう。どういう反応があるかは、実際にやってみてのお楽しみ、ということにしておこう。家族が寝た後に、チャットと合わせて使いこなしてみてほしい。

【今回の教訓(ポイント)】

Fire TV CubeのAlexaの機能は、Alexaアプリを使って設定を変えられる
自分が使いやすいように、うまくカスタマイズしてほしい

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。