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【使いこなし編】第148回

Fire TV Cubeにウェブカメラをつなげてみよう

今回からFire TV Cubeでウェブカメラを活用しよう

 Fire TV Cubeは、背面のUSBポートにウェブカメラを接続でき、「Zoom」などのWeb会議アプリのほか、Echo Showシリーズなどでも利用できる標準のビデオ通話機能「Alexa双方向ビデオ通話」で利用できる。今回は、ウェブカメラの接続をしてみよう。

 本コーナーでは第130回から、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介している。前回まではキーボードやマウスを接続してみたが、今回からはウェブカメラを使ってみよう。先述したAlexa双方向ビデオ通話は、カメラがなくても音声通話のみで利用可能だが、Fire TV Cubeで映像をテレビに出力すれば、大画面で映像を見ながらビデオ通話ができるようになる。

Ankerの「PowerConf C200」を接続する

 Cubeに接続するウェブカメラは、「720p以上の解像度、非圧縮で30fps以上のフレームレート」のUSB接続のウェブカメラとされている。ただし、具体的な推奨モデルなどは示されていない。

 720pとは、1280×720ピクセルの「HD」解像度のことで、それほど高い解像度ではなく、現行の多くのモデルがクリアしている。今回選んでみたのは、Ankerの「PowerConf C200」。ほかにも定番モデルのロジクール「C920n」あたりは動作するようだ。

Anker「PowerConf C200」を選んでみた

 PowerConf C200は、65/78/95°の画角が選択でき、1/2.7インチCMOSセンサーで最大2K(2560×1440ピクセル)/30fpsの撮影が可能と、Cubeで使う分には十分な性能というか、少々オーバースペック気味だ。Cubeで使う場合、画角は95度の固定となる。

 コンパクトなので、さりげなく設置できるのがいい。ビルトインスタンドはZ型をしていて、上に向けることはもちろん、やや下向きに向けての設置も可能と、よくできている。テレビの上に置く場合はテレビを挟み込むようにして安定させられる。また、底部には三脚穴(1/4インチ)があり、カメラ用の三脚にも固定できる。

背面にUSB Type-Cポートがある。スタンドは上だけでなく下方向にも少し動く
レンズの前には「プライバシーシールド」があり、これを閉めて物理的に撮影不能にできる。プライバシーシールドは赤で、状態を確認しやすい
カメラ用の三脚にも取り付け可能だ
テレビやディスプレイの上部にも置きやすい作りになっている。全部の突起とスタンドの幅は約3cmで、ここで挟み込むようにして設置するが、3cm以上の幅があっても設置は可能だ

 Cube側のポートはUSB Type-A、カメラ側のポートはUSB Type-Cだが、カメラにUSB Type-C−Type-Aのケーブルが付属しているので、Cubeとの接続は問題ない。Cubeの電源をオンにした状態でUSBケーブルを接続すると、画面に[カメラが接続されました]というメッセージが表示される。

 カメラを使用するための設定項目などはないので、カメラが正しく認識されたかどうかが確認できるのは、このメッセージだけだ。もしも、カメラを接続してもメッセージが表示されなかったら、カメラは認識されておらず、残念ながらCubeでは利用できないことになる。

 次回は、接続したウェブカメラを使ってみよう。

Cubeの背面にあるUSBポートに接続して使う
ウェブカメラが認識されると、[カメラが接続されました]というメッセージが表示される。[OK]で閉じよう

今回の教訓(ポイント)

「Fire TV Cube(第3世代)」にはウェブカメラを接続できる
実践するAnker「PowerConf C200」なら確実に認識する

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。