自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第149回

カメラをつなげたFire TV Cubeで、ビデオ通話にチャレンジ

前回つなげたウェブカメラで、Fire TV Cubeを使ったビデオ通話をしてみよう

 ウェブカメラを接続したFire TV Cubeで、ビデオ通話をしてみよう。今回はFire TVシリーズでそのまま使える「Alexa双方向ビデオ通話」の機能を使う。ビデオ通話にはPCやスマートフォンを使っている人が多いと思うが、Fire TV Cubeを使うと、簡単に映像をテレビの大画面に映しながら通話できる。

 本コーナーでは第130回から、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介している。前回までは、Cubeにキーボードやマウス、ウェブカメラをつないだが、今回は、つないだウェブカメラを活用してみよう。

スマホのAlexaアプリと通話してみる

 「Alexa双方向ビデオ通話」は、アプリがあるわけではなく、Alexaの機能として備えられている通話機能を使って通話を行うものだ。デバイスにカメラが付いていればビデオ通話が可能になり、ウェブカメラを接続したFire TV Cubeシリーズのほか、Echo Showシリーズや、Alexaアプリをインストールしたスマートフォンでも利用できる。今回はCubeと、スマホのAlexaアプリの間で通話を試してみよう。

 スマホでは、はじめに、Alexaアプリから通話の相手となるデバイス(Cube)の設定で「コミュニケーション」を有効にしておく必要がある。また、通話をするには、お互いがAlexaアプリの連絡先に登録されている必要がある。ちなみに、もう1つのコミュニケーション方法である「呼びかけ」をするには、連絡先で許可も必要だ。連絡先はスマホ内の連絡先が取り込まれて使われる。

 コミュニケーション方法は「通話」と「呼びかけ」の2種類があるのだが、「通話」は呼び出された側が応答操作をする必要があって、ビデオは最初オフになっているのに対し、「呼びかけ」は応答操作が不要で接続時にビデオがオンになっているという違いがある。Cubeからは、それぞれ「~~さんに通話して」や「~~さんに呼びかけて」で接続させることができる。ちなみに、今回は使わないが、宅内のAlexaデバイス全てに一斉放送する「アナウンス」機能もある。

Alexaアプリの[デバイス]タブで、[Echo・Alexa]から設定したいデバイス([Fire TV Cube])を選ぶ
デバイスの設定内にある[コミュニケーション]を開き、オンにする。ついでに[呼びかけ]もオンにしておこう
Alexaアプリで[連絡]タブを表示させ、[通話]をタップする
ここで[ホームデバイス]のデバイスをタップすると呼び出しが始まるのだが、ちょっと下にスクロールしてみよう
連絡先が表示されるはずだ。チェックマークが付いている相手は、Alexaで呼び出すことができる
[Alexaビデオ通話]を選ぶと呼び出しが始まる

 上記のように操作して、スマホのAlexaアプリから[ホームデバイス]のCubeをタップすると、呼び出されたCubeから、呼び出し音と「~~さんから着信です」というAlexaの声が流れてくるはずだ。そこで「アレクサ! 通話に出て」と言うか、リモコンの[≡]ボタンを押すと、通話が始まる。

 接続時にはCubeのビデオがオフになっているので、これをオンに切り替える。リモコンの[≡]ボタンを押すと、ビデオのオン/オフや通話の終了のコントロールができる。「アレクサ! ビデオをオンにして」の発話でもOKだ。

 以上で、これでビデオ通話が始められる。実際には初回接続時にローカルネットワークやカメラのアクセス許可を確認する画面も表示されるが、ここの手順では省略する。

ここからはCubeで応対する操作だ。呼び出し音が鳴り、Cubeの画面に着信があることが表示されるので「アレクサ! 通話に出て」と発話する
通話が始まった。この時点でこちらのビデオ表示はオフになっているので、リモコンの[≡]ボタンを押す
通話の終了などのコントロールができる項目のリストが表示されるので、[ビデオオン]を選んでオンに切り替える(ビデオオンの状態では、切り替え用の項目は[ビデオオフ]と表示される)
通話が開始された。通話中はCube本体のLEDがグリーンに光る

CubeからスマホのAlexaアプリを呼び出す

 反対にCubeからスマホのAlexaアプリ(ほかのAmazonデバイスや連絡先の相手でも同様)を呼び出す場合には、Cubeに向かって「アレクサ! ~~さんに通話して」と発話する。すると、画面に通話先が表示されるので、[はい]を選びビデオをオンにして、相手が応答するのを待てばよい。

 筆者が試したところでは、CubeからiPhoneのアプリを呼び出した際に、iPhoneのビデオがうまく表示できないことがあった。そのような場合は、iPhone側から発信するようにしよう。Androidのアプリでは問題は起きなかった。

 Cubeからは発話にて通話先を呼び出すことになるので、連絡先で「ニックネーム」を設定して呼びやすくしておくと便利になる。[連絡]タブ右上のアイコンから連絡先の設定ができる。これにより、発信時に通話先を[はい]で選ぶ操作をなくすことができる。

Cubeに向かって「アレクサ! ~~さんに通話して」と発話すると、画面に通話先が表示されるので、[はい]を選ぶ
通話先を呼び出している。この間に[ビデオオン]を選ぶとビデオ通話がオンになる
呼び出し中に「ビデオオン」にしたところ
スマホ側の呼び出し画面
通話中は、スマホ側もCubeとほぼ同じ画面が表示される

今回の教訓(ポイント)

カメラを搭載したAlexa搭載AmazonデバイスやAlexaアプリ間ではビデオ通話が楽しめる
通話接続直後はビデオがオフになっているのでオンにする必要がある

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」連載記事一覧

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。