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【使いこなし編】第150回

「Fire TV Cube」にカメラをつないでZoomミーティングを開催する

今回はZoomを使ったオンラインミーティングをFire TV Cubeで開催してみよう

 今回は、ウェブカメラを接続した「Fire TV Cube」と「Zoom」アプリを使って、オンラインミーティング(Web会議)を開催してみよう。Zoomは対応端末が多いため、PCやスマートフォン、タブレットのほか、Fire TV CubeやEcho Showでもミーティングに参加でき、100人まで参加できる。

 本コーナーでは第130回から、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介している。前回までで、キーボードやマウス、ウェブカメラを接続し、Alexa搭載デバイスで標準で利用可能な「Alexa双方向ビデオ通話」の機能を使って、大画面のテレビに映像を映しながらビデオ通話をしてみた。これは手軽に利用できて便利だが、今回のZoomは広く使われていて、相手を誘いやすいだろう。

Fire TV Cubeには、前回まででウェブカメラの「Anker PowerConf C200」と、Bluetooth対応のキーボードやマウスを接続済み

CubeのZoomアプリにサインインし、ミーティングを設定する

 Fire TVシリーズ向けにもZoomのアプリが提供されているので、まずはアプリストアで探してインストールする。また、ミーティングを開催するには、Zoomのアカウントが必要になるので、アカウントを持っていない場合には「無料のベーシック アカウント」を作っておこう。40分までのミーティングを、回数の制限なく開催できるようになる。

 ちなみに、誰かが開催するミーティングに参加するだけなら、 アカウントは不要だ。ミーティングIDとパスコードを入力して参加するだけだ。

▼Zoomの「無料のベーシック アカウント」作成ページ
無料サインアップ - Zoom

Cubeのアプリストアで「Zoom」アプリを探して、インストールする
Zoomアプリの起動直後は、アカウントでサインインしていないため、メニューに表示される項目が少ない。参加したいミーティングのIDとパスコードを持っている場合は、ここで[参加]をクリックする
[参加]をクリックしたことで、ミーティングIDを入力するためのテンキーが表示された。続けてパスコードを入力し、ミーティングに参加する

 自分がホストとなってミーティングを開催するには、Zoomアカウントでサインインしておく必要がある。CubeのZoomアプリでコードを表示させたあと、別途ウェブブラウザーからコードを入力してサインインを許可することで、CubeのZoomアプリでのサインインが完了する。詳しくは、下記の画面写真も参照してほしい。

 サインインしていれば、随時ミーティングを開催できる。参加にはミーティングIDとパスコード、またはURLをメールなどで知らせて、招待する。

 ちなみに、Zoomアカウントを取得すると、アカウントごとに固有の「パーソナルミーティングID(パーソナルリンク名)」が発行されるので、これを使って簡単に通話することも可能になる。また、サインイン時にはPINの設定があるが、[設定]の[全般]にある[画面ロック]をオフにしておくと、ロックされなくなる。

CubeのZoomアプリで[サインイン]をクリックすると、このようなコードが表示される。画面の説明にある通り、このコードはブラウザーで入力する必要がある
Zoomにサインインした状態の、スマホやPCのウェブブラウザーで「https://zoom.us/pair」にアクセスして、コードを入力する。すると、現在ウェブブラウザーでサインイン中のアカウントによる、コードを表示したアプリに対してのサインインが行われる
CubeのZoomアプリで[はい、私です]をクリックすると、サインイン完了となる
Zoomの画面ロックを解除するためのPINの設定がある。後ほど[画面ロック設定]で、画面ロックをオフにもできる
CubeのZoomアプリにサインインが完了し、使えるメニューが増えた。[ミーティング]をクリックする
リモコンの下ボタンを押し、[詳細]→[参加者を管理]を選択する
[招待]をクリックする
[メール]タブをクリックしてメールの作成画面を表示し、相手のメールアドレスを記入して[送信]をクリックすると、自分が主催するミーティングの招待メールを送信できる

ミーティング参加者の入室を許可する

 ミーティングの参加者(ゲスト)は、PCやスマホでメールまたは各種メッセージのリンクとして、ミーティングIDとパスコードまたはURLを受け取れる。これらを使って、ミーティングに参加することになる。Zoomミーティングではチャットも可能なため、Cubeに接続したキーボードを便利に使うことができる。

 なお、PCやスマホからミーティングを作成し、Cubeで招待を受けることも可能だ。しかし、Cubeではメールを受信できないため、URLを送るのが難しい。Cubeからの参加は、IDとパスコードを入力する方法が簡単だろう。

Zoomミーティングの招待メールをスマホで受信したところ。Zoomのアプリをインストールした上で、URLをクリックする
[参加]をクリック
承認待ちの画面に変わる
入室を許可されると、ミーティングに参加できる、スマホでのミーティング中の画面はこんな感じ
ホスト側のCubeで、ゲストの入室が確認されたところ。[入室を許可]をクリックしよう
ゲストの名前を確認し、[入室を許可]をクリックする
CubeでのZoomミーティング中の画面。リモコンの下ボタンを押すとメニューが表示される。こちらのウェブカメラの利用を開始するには「ビデオの開始」をクリックする
キーボードを接続しているので、チャットも問題ない

今回の教訓(ポイント)

Fire TV Cubeにカメラをつなぐと、Zoomのビデオ会議に参加できる
参加するだけでなく、Fire TV Cubeでミーティングの主催も可能

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。