自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第146回

Fire TV Cubeにキーボード&マウスをつないで操作する

 今回は、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」にBluetoothキーボードとマウスを接続する。

 本コーナーでは、第130回から2022年10月に発売された「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介していて、前回はBluetoothでイヤホンを接続したが、今回は、その続きだ。ちょっとしたPCのような使い方も可能になる。

キーボードでメニューの操作も可能になる

 Bluetoothキーボードやマウスの接続は、前回のイヤホンの接続と同じ要領で行える。この操作は、Cube以外のFire TVでも同様となる。

 マウスはホーム画面のメニュー選択に使えず、あまり重要ではないが、キーボードは方向キーでメニューの項目の選択やスクロール、[Enter]キーで確定といった操作ができて、かなり便利だ。

 当然だが文字入力も可能だ。ただし、キーボードは英語(US)キーボードとしてのみ認識するので、日本語キーボード(JIS)などでは一部の記号がキーボード通りに入力できないことには、注意が必要になる。

 とはいえ、アルファベットや方向キー、[Space][Enter]といった基本的なキーは同じなので、大きな違和感なく使える。もしもキーボード操作が気に入ったら、Cube用に英語キーボードを買ってもいいだろう。なお、Cube用にキーボードを購入する際には、必ず[アプリケーション]キー(メニュー項目を表示するためのキー)があることを確認してほしい。使い方は後ほど解説するが、文字に入力時に日本語と英数入力のモードを切り替える際に使うためだ。「英語104キーボード」を選べば問題ないだろう。

 CubeはUSBポートを備えるので、USB接続の有線キーボードも利用できる。これならかなり安価で用意できるはずだ。USB接続ではどんなキーボードでも認識するので、適当に選んでしまって問題ない。

CubeにはUSB Type-Aのポートがあるので、有線キーボードならここに接続する

 ちなみ、にロジクールの「Unifying USBレシーバー」と対応キーボードのような、USBポートに接続する独自のワイヤレスキーボードも問題なく使える。Cubeの本体にはUSBポートが1つしかないが、マウスも有線接続のものを使いたい場合などは、USBハブを使おう。USBストレージも接続可能だ。このあたりの使い方は、PCとほとんど変わらない。

USB Type-Aハブを使うこともできる。もちろん独自無線方式のUnifying USBレシーバーなどもOK

 なお、Fire TV StickはUSBポートを持たないが、給電機能を持つUSB OTG(On-The-Go)ケーブルを間に入れることで、同様に接続可能になる。

PCとマウスで、Fire TV CubeがちょっとしたPCのようになる

 Bluetoothキーボードやマウスの接続設定は、Cubeの設定画面の[コントローラーとBluetoothデバイス]-[その他のBluetoothデバイス]-[Bluetoothデバイスを追加]から行う。ここでBluetooth機器を検索する状態にしてから、Bluetoothキーボード側で[Bluetooth]ボタンを長押しするなどしてペアリングモードに切り替え、登録する。ペアリング時にはキーボードで数字を入力する。

Cubeの設定画面から[コントローラーとBluetoothデバイス]-[その他のBluetoothデバイス]-[Bluetoothデバイスを追加]で検索状態にする
Bluetoothキーボードでペアリングモードにすると、キーボードが検出される
キーボードを選択すると、このような画面が表示されるのでキーボードの数字で入力するとペアリングされる
Bluetoothキーボードが接続された

 Cubeでキーボードが使えるようになったかは、メニューを表示した状態で方向キーを押し、メニューを選択してみることで確認できる。[Enter]キーで確定し、[Esc]キーで戻る。なお、ホームボタンにあたるキーなどはないので、操作はリモコンとうまく併用するといいだろう。キーボードに関する詳細な設定項目はCubeにないため、キーの割り当てを変更したりはできない。

日本語入力の切り替えは[アプリケーション]キーで

 ちょっと文字入力を実践してみよう。検索画面を表示させて、文字を入力できるようにしてみてほしい。最初から日本語入力モードになっていて、ローマ字入力で日本語を入力できるはずだ。

 ただし、入力中のアルファベットが表示されない。画面上では「かな入力」のように見えるが、日本語キーボードでもかな入力はできないので、勘違いしないように。アルファベットを入力して[Space]キーを押すと変換し、[Enter]キーで確定となる。

 英数(半角文字)入力モードに切り替えるには、キーボードの[アプリケーション]キーを押す。もう一度押すと日本語入力に戻る。リモコンの[≡]ボタンと同じ機能で、動画再生中の詳細画面表示などでも使うことができる。

 日本語キーボードを使っている場合、記号やカッコなどを入力すると、一部キーと異なる文字が入力されるはずだ。これが気になる場合は、先述したように英語104キーボードを用意しよう。

検索にて下矢印キーで、この画面の状態にする。[Enter]キーを押してみよう
このような文字入力画面が表示され、ローマ字入力により日本語を入力できる
[Space]キーで変換が行われる、下部の変換候補で下線が引かれた部分が、選択された候補だ。[Enter]キーを押すと変換内容が確定される
[アプリケーション]キーを押すと、英数字入力モードに切り替えることができる

 Fire TVの文字入力はちょっと独特だが、慣れればリモコン入力より圧倒的に速く入力ができるはずだ。Amazonはウェブブラウザの「Silk」を提供しており、これを使えば、もう少しキーボードとマウスを用意したありがたみが増す。次回はこちらを活用してみよう。

今回の教訓(ポイント)

Fire TVにBluetoothキーボードを接続すると文字入力がラク
日本語キーボードではなく英語キーボードがオススメ

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」連載記事一覧

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。