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【使いこなし編】第152回

Amazonのネットワークカメラ「Ring」をセットアップしよう

今回は「Ring」をアプリで使えるようにセットアップする

 Aamzonのネットワークカメラ「Ring」シリーズの「Stick Up Cam Battery」をFire TV Cuibeに接続して使うため、今回は、カメラのセットアップをしよう。今回はiPhoneの「Ring」アプリを使った手順を解説するが、RingアプリはAndroidとFireタブレット向けも提供されていて、同様の操作が可能だ。

 本コーナーでは第130回から、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介している。前回からは、ネットワークカメラ「Ring」シリーズを、Cubeから使えるようにする設定を実践中だ。

 Stick Up Cam Batteryは大きめのバッテリーを内蔵していることが特徴で、自宅Wi-Fiのエリア内に設置すれば、長時間映像を撮影し続け、アプリなどを通して映像を確認できる。人などの動きを検知して記録することもできるので、子どもやペットの見守りのほか、庭やガレージなどに向けて侵入者の監視に使ったりもできる。

Stick Up Cam Batteryは、Ringシリーズの中でバッテリーで動作することが特徴のモデルだ

 Ringシリーズは、一定時間ごとの間隔で撮影した「スナップショット」の映像と、動きを感知したときの「イベント」の映像を、クラウドに保存する。スナップショットは7日間、録画されたイベント映像はデフォルト設定で最長60日まで(設定で180日間まで延長可能)保存可能だ。

 これは「Ringプロテクトプラン」というサービスで、2023年9月30日までは無料で試すことができる。無料期間が終わって有料に移行するときは、あらためて通知され、その後に契約することになる。そのため、現時点では無料だし、この後もいつのまにか課金されていた、ということにはならないので、安心してほしい。

AmazonアカウントでサインインしたRingアプリでセットアップを始める

 Ringのセットアップはちょっと手数が多く、1回では紹介しきれないので、はじめに流れを確認しておこう。Ringアプリをインストールし、起動したら、「Ringアカウント作成→Ringアプリでログイン→Ringアプリでデバイス設定→RingアプリでAmazonアカウントとリンク→AlexaアプリでRingスマートホームスキルを有効化」という流れになる。

 今回は、このうちデバイス設定までを見ていく。AmazonアカウントとRingアカウントが別々に存在し、セットアップで両者をリンクさせるのがミソだ。Ringの購入者ならAmazonアカウントはすでに登録済みだと想定するが、Ringアカウントは今回登録する。

Ringアプリからアカウント登録を始めよう
アカウント登録は画面に指示に従っていく
アカウントのメールを確認
不正アクセスを防ぐため2段階認証を設定しておく

Wi-Fiは2.4GHzに接続する

 アカウントを作ったら、Ringアプリにログインし、デバイスの設定を始める。設置位置情報の設定などけっこう手順が多いため抜粋で紹介するが、とにかく画面に従って操作していくだけだ。途中でStick Up Cam Battery本体のフタを開けて、QRコードをスマホで読み取る作業があるので、本体を近くに用意しておこう。最後に自宅Wi-Fiの2.4GHz帯に接続する。

Ringアプリにログインするとデバイス設定を促される。[≡]メニューから[デバイスをセットアップ]を選んでも同様になる
デバイスの種類を選択するStick Up Cam Batteryの場合は[セキュリティカメラ]を選んで進める
Stick Up Cam BatteryのQRコードは、フタになっているスタンドを外したところにある
本体のQRコードをスマホのカメラで読み取る
機器が正確に認識された
続けて設置場所の設定だ。まずはタイプを選択する。ここでは[在宅]を選んだ
設置場所住所を記入する画面では適当に記入し、[住所が見つかりませんか]をタップすると、現在地のマップが表示されるので、こちらで設定するのが簡単。名前も付けて保存する
ここからは設置する状態や電源供給、バッテリー装着状態を画面の指示に従っていけばよい。途中画面は省略
最終的に名前を付ける。今後は、この名前で呼び出すことになる
その後はBluetoothで接続してセットアップモードになり、Wi-Fiに接続する。自宅Wi-FiのSSIDを選択。このとき、2.4GHz帯を使う必要があるので注意しよう
設定している暗号化キーを記入して進める
とりあえずセットアップが完了。完了時に取り付け方法などの手順が表示される
この後の追加設定はキャンセルしてもいいが、モーションの設定で[人物]以外に[その他のモーション]も追加しておいた。ペットの見守り用に使うためだ
モーションの感度も設定可能で、後で微調整もできる。ほかにもプライバシー保護設定などがあるが、長くなるので今回は省略する
デバイスの設定が終わり、Ringアプリでカメラの映像が表示された

 最終ステップにある共有ユーザー招待、モーション検知、プライバシーマスクなどのプライバシー保護設定は、初期段階ではスキップして、後でデバイス設定から行うこともできるので、適宜行ってほしい。筆者は、上記のとおりモーションの設定のみ変更し、ペットの見守りのため[その他のモーション]も追加しておいた。

 このほかの項目だと、共有ユーザーの招待は、家族などでデバイスを共有したいときに便利だ。プライバシーマスクは、検出の対象外とするエリアを指定する機能で、庭などで他人の家が映り込む場合に、そこを指定して除外できる。これらは、必要になってから設定する感覚でいいだろう。

 次回は、もう少しRingアプリを使ってみて、Alexaとのリンクを実践していこう。

今回の教訓(ポイント)

Cubeで使えるようにする前に、Ringアプリでデバイスを登録する
Wi-Fiは2.4GHz帯に接続する

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。