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【使いこなし編】第153回

Amazon「Ring」カメラの映像をスマホからチェックする

 Amazonのネットワークカメラ「Ring」シリーズの「Stick Up Cam Battery」のセットアップを行い、スマホの「Ring」アプリから映像を見てみよう。外出先からリアルタイムに家の様子をチェックしたり、録画映像を見たりできるようになる。

 本コーナーでは第130回から、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介している。第151回からはRingシリーズをCubeから使えるようにする設定を実践中で、前回は「Ring」アプリを使ってセットアップを行った。今回は、Cubeと連携する前に、このアプリを少し使ってみることにしよう。

「Ring」シリーズの「Stick Up Cam Battery」を使ってみよう

 スマホアプリから家の様子をチェックできるということは、もしもRingアカウントに不正アクセスされた場合、第三者に家の様子を見られてしまう。前回紹介したように、アカウントは2段階認証をかけてシッカリと守るようにしてほしい。2段階認証を設定していなかった場合には、Ringアプリの[≡]ボタンから[コントロールセンター]の[アカウント認証]を選ぶことで設定できる。

ウェブブラウザーからもRingアプリほぼ同じことができる

 なお、ウェブブラウザーでRingのウェブサイト(https://ring.com/)からログインしても、カメラの映像をチェックできる。後ほど行うAlexaとのリンク設定も可能なので、好みでアプリと使い分けてほしい。

Ringのウェブサイトでログインするには、右上の[Login]をクリックする
セットアップで認証アプリによる2段階認証を設定していれば、アカウント入力後に表示される。しっかり設定しておこう
ウェブブラウザーからでもアプリとほとんど同じ操作ができる
Ringプロテクトプランのトライアル残り日数の確認や、登録も可能だ

Ringアプリからリアルタイム映像のチェックやカメラを通じた通話ができる

 さて、Ringアプリの説明に戻ろう。前回設定したRingアプリを起動すると[ダッシュボード]が表示され、そこに設定した名前の項目で数秒前の映像が表示されているはずだ。この名前は後ほどAlexaとリンクさせた時に発話で呼ぶ名前ともなるので、わかりやすくしておこう。

 このカメラ映像の画面をタップすると、リアルタイム映像のチェックが可能だ。リアルタイム映像のチェック機能、有料となるRingプロテクトプランの契約をしなくても、ずっと無料で利用できる。この画面では、カメラの前にいる相手との会話も可能だ(カメラに搭載されたのマイクとスピーカーを使う)。また、万一侵入者を発見した際には、アラートを鳴らすこともできる。

Ringアプリの[ダッシュボード]画面。ここで直前の映像が表示されているはず。まずはここをタップしてみる
こんな画面が表示されるはず。タップしてライブ映像を確認してみよう
この画面では、音声でのコミュニケーションも可能だ。しばらく見たら[ライブを終了]をタップする
少し待つと[ライブ映像]としてクラウドに保存される。タイムラインで左右にスクラブできる

 [ライブを終了]をタップするとクラウドに保存され、[ライブ映像]として下に表示されるタイムラインで過去にさかのぼることができる。また、動きを自動検知して記録した映像は[モーション]や[人検知]などと表示され保存されるほか、指定時間ごと静止画像もスクラブでいていくと見ることができる。さらに下部の「その他」からは、カーソル位置のスナップショットや動画のダウンロードが行える。ここのクラウド保存機能は、Ringプロテクトプランの契約が必要な操作になる。

 映像をどのようなタイミングで残しておくかや、動きの検知方法などは、右上の設定アイコンから細かな設定が可能になっている。ここでは詳細な解説はやめておくが、検知エリアを指定することもできるなど、けっこう設定を詰めていくこともできる。特定場所の動きを検知してアラートを鳴らしたい場合にも使えそうだ。

動きを検知して保存された映像は[モーション]や[人検知]と表示。画面の拡大表示タップで中央が拡大される。右下の[その他]をタップ
ここでスナップショットや動画を保存できる
夜間など暗い場所でも赤外線カメラ(モノクロ)で鮮明に撮影してくれる
デバイスの設定画面。ここでバッテリー残量の確認もできる
[モーション設定]ではエリアを設定するなど、検知を細かく指定することもできる
[デバイスの設定]の[スナップショットの設定]ではイベントがなくても一定間隔で撮影する設定が可能

 次回は、Alexaと連携させて、Fire TV Cubeからも利用できるようにしてみよう。

今回の教訓(ポイント)

「Ring」アプリでクラウドに保存された映像を確認できる
モーションを検知する設定は細かく調整して使う

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。