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【使いこなし編】第154回

Fire TV Cubeで「Ring」カメラの映像を見る――ペット見守りカメラにするとこうなる

 自宅の見守りなどに使えるAmazonのネットワークカメラ「Ring」を、Fire TV Cubeと連携させ、リアルタイム映像を見てみよう。今回はペットの見守り例として、自宅の猫がどんなふうに見えるか紹介する。

 本コーナーでは第130回から、Amazonの「Fire TV Cube(第3世代)」の使いこなしを紹介している。第151回からは同じくAmazonのネットワークカメラ「Ring」との連携を実践中で、今回は連携の本番、CubeからRingの映像を見てみる。

Ring Stick Up Cam BatteryをFire TV Cubeと連携させてみる

「Ring」アプリでAmazonアカウントのリンクを行う

 まずは、前回のセットアップで利用したスマホの「Ring」アプリを開き、左上の[≡]をタップしたメニューから[コントロールセンター]を表示させる。ここで[Amazonアカウントのリンク]をタップしよう。この後、続けて、AlexaでスマートホームスキルのRingスキルを有効にする設定を行うことになる。ここではRingアプリから行っているが、「Alexa」アプリから行うこともできる。

Ringアプリで[≡]をタップして[コントロールセンター]を表示し、[Amazonアカウントのリンク]をタップ
続けて[Amazonアカウントをリンク]をタップ
[Ringスキルを有効にする]にチェックを付けて[同意して次に進む]をタップする(ちなみに、この画面は実際だともっと長いが、短く合成している)
まずはRingアカウントにログインする
その後Amazonアカウントでログイン。2段階認証をかけている場合には対応する
Amazonアカウントでログインすると、リンクが完了する

 ここまでの設定で、すでに利用できるようになっているが、一応Alexaアプリで連携を確認しておこう。Alexaアプリから接続する場合には、ここで確認している「スマートホームスキル」で検索して接続すればいい。これがスマートホームデバイスを接続する汎用的な方法になるので覚えておこう。

リンクできたデバイスの詳細を確認する

 リンクできていれば、「アレクサ! キッチン(実際にはRing名)を見せて」のように発話するるとデバイスの詳細設定が表示されるが、実際には、最後は「~表示して(映して)」と言った方が確実だ。「~見せて」だとコンテンツの検索に移行してしまうことが多い。

Alexaアプリの[デバイス]画面の一番下にある[スマートホームスキル]をタップ
[Ring]が表示されているので、ここをタップ
[スキルを無効にする]が表示されていれば、現時点で有効になっている。続けて[設定]をタップ
ここで[リンク済み]と表示されていれば完璧だ。リンクの設定は問題ない
[ホーム]に[カメラ]が追加され、「キッチン(Ring名)」が接続されていることがわかる
接続したデバイス(ここではキッチン)の詳細画面

Fire TV CubeでRingカメラの映像を見る

 ここまでの設定を行うと、Cube側で特に変化は起こらないが、特別な設定も必要とせずにRingカメラの映像を見られるようになっている。「アレクサ! キッチン(設定したRing名)を表示して」と発話してみよう。設定したRing名ではなく「カメラ」でも認識するが、設定したRing名の方が確実に反応する。

 映像が表示されると、カメラ側では映像表示中を示すブルーランプが点滅し、カメラからの音がCubeから流れる。視聴しているこちらの声は、リモコンの選択ボタンを押しっぱなしにして話すと、カメラのスピーカーを通して伝わるようになっている。

 また、子画面表示のピクチャーインピクチャー(PIP)にも対応しているので、「アレクサ! キッチン(設定したRing名)を最小化(ピクチャーインピクチャーに)して」と声をかけると子画面表示にもできる。リモコンで操作するには、ホームボタンを押せばいい。PIP画面になった後は、ホームボタンは通常どおりホームを表示するようになり、PIP中はホームボタンを長押しすることで、最大化や終了の操作が可能になる。

 ホームボタンでPIPから全画面化し、再度PIPにするとPIP画面は左に移動する。次にまたホームボタンを長押しした画面でホームボタンを押すと、もとの右上にPIP画面が移動する。ちょっとややこしいが、PIPを移動させたい場合には覚えておくといいだろう。

 映像はしばらく表示させたままにしておくと、自動的に終了する。もちろん「~終了して」と声をかけて終了させることも可能だ。Cubeからはリアルタイム映像表示のみになる。クラウドに保存した映像の確認などの細かな機能は、前回実践したRingアプリから行うことになる。Fire TVを見ているときやEcho Showなどで、声をかけて気軽に現在のカメラ映像をチェックできるのは、けっこう便利だ。子供部屋はペットの見守り、玄関やガレージの確認など、便利に使ってみてほしい。

「アレクサ! キッチン(Ring名)を表示して」と発話すると「Ring.comに接続中」と表示され……
Ringカメラからのリアルタイム映像が表示される
リモコンのホームボタンを押しながら話しかけると、カメラ側で声が出る。猫が声に反応して起きた
「~最小化して」で、子画面表示のピクチャーインピクチャー(PIP)にもできる
PIPの状態でホームボタンを長押しすると、全画面表示と終了の操作が可能
左の画面の状態に続いて、ホームボタンを押す(全画面)→ホームボタン長押し(再度PIP)の順で操作すると、PIP画面は左側に移動する。さらに同じ操作をすると、PIPは右に移動する

 なお、Ringアプリを使えばいいのであまり利用価値はないが、Alexaアプリの[デバイス]からも、[カメラ]の[キッチン(設定したRing名)]を選ぶことで、リアルタイム映像を表示ができる。Ringアプリをインストールしていないタブレットなどで活用するのに便利だ。

Alexaアプリの[デバイス]で[カメラ]をタップ。この後さらに[キッチン(Ring名)]を選ぶ
Ringのリアルタイム映像が確認できる

今回の教訓(ポイント)

AlexaでRingスキルを有効にすると、CubeからRingを使える
RingとAmazonのアカウントをリンクさせると、声でカメラの映像を確認できる

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。