自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第106回

Chromecast with Google TVのアプリボタンをカスタマイズ

 本連載では【使いこなし編】の第48回から第53回まで、Amazonの「Fire TV Stick」と、アイ・オー・データ機器の「REC-ON」シリーズを組み合わせて、録画したテレビ番組をWi-Fi経由で視聴する環境を紹介した。

 これと似ているが、バッファロー版の「nasne(ナスネ)」と、「PS5」やAmazon「Fire TV Stick」、またはスマホや「Chromecast with Google TV」の「torne mobile」を組み合わせて、自宅内のWi-Fiだけでなく、外出先のモバイル回線やホテルで提供されているWi-Fiにつなぎテレビで視聴する方法や便利な使い方をなどを紹介した。

「Chromecast with Google TV」のアプリボタンをカスタマイズしてみよう

 今回は、Chromecast with Google TVをより便利に使えるように、リモコンの専用ボタンをカスタムしてみよう。Chromecast with Google TVには、「YouTube」と「NETFLIX」のアプリ起動ボタンがあるが、この割り当てを別のアプリを起動するよう変更できる。例えば、「NETFLIX」ボタンで「torne mobile」を起動できるように変更することができるワケだ。

Chromecast with Google TVのリモコンには「YouTube」と「NETFLIX」のアプリ起動ボタンがある

 この設定には「Button Mapper」というアプリを使う。いくつかの高度な設定は、有料(390円)のPro版を購入し、機能をアンロックする必要があるが、ここで紹介している設定は無料で利用できる。

 まずは、Button MapperをPlayストアから検索する。[アプリ]タブの検索フォームを選択した状態で[アシスタント]ボタンを押しながら、「ぼたんまっぱー」と発話すると、「Button Mapper~~はGoogle Playストアからインストールできます」と表示される。もちろん、テキストで打ち込んでもOKだ。ただし[検索]タブからでは、YouTubeのタイトルが検索されて、アプリは引っかからなかった。

[アプリ]タブの検索フォームで[アシスタント]ボタンを押しながら発話すると……
話した言葉がアプリ名として認識される
「Button Mapper」をインストールしよう

 Button Mapperをインストールしたら、設定から[システム]―[ユーザー補助]―[Button Mapper]にアクセスし[*1]、[有効にする]で[OK]を選んでオンに切り替える。

[*1]……Button Mapperをアプリ起動画面から起動させると、「ユーザー補助を開始しますか?」と表示され、設定画面へのアクセスが促される

Button Mapperをインストールしたら設定を行う
[システム]―[ユーザー補助]―[Button Mapper]にアクセスし、[有効にする]を選ぶ。ボタンカスタムは、この[設定]から再設定できる
[OK]を選択するとオンに切り替わる

 Button Mapperでは、全てのボタンをカスタム可能だ。ボタンに割り当てられた機能を変更するには、まず[ボタンを追加]を選択する。なお、鍵アイコンの部分は、有料の「Pro」へアップグレードが必要な部分となる。

 次の画面で、さらに[ボタンを追加]を選択すると「追加するボタンを押してください」と表示されるので、ここではリモコンの「NETFLIX」アプリ起動ボタンを押す。

Button Mapperの設定画面。[ボタンを追加]を選択
さらに[ボタンを追加]を選ぶ
「追加するボタンを押してください」と表示されたら、リモコンの[NETFLIX]ボタンを押す

 すると、「BUTTON_3 190」(YouTubeボタンはBUTTON_2 189)という名前が表示されるはずだ。表示された「BUTTON_3 190」を選択すると、機能を割り当てる設定ができる。[カスタマイズ]をオンにして、[1回押し][2回押し][長押し]に、それぞれで起動したいアプリを登録していく。

[NETFLIX]ボタンを押すと追加される「BUTTON_3 190」を選ぶ
[カスタマイズ]をオンにすると、割り当てる機能を設定できるようになる
まずは[1回押し(ワンタップ)]を選んでから[アプリケーション]を選ぶ
起動したいアプリを一覧から選択する
同様の手順で[2回押し(ダブルタップ)][長押し]も別のアプリを設定してみた

 ボタン1つを押し分けて3つのアプリを起動できるので、2つのボタンで6つを起動できるようになる。ボタンを押し分ければ、けっこうスマートに使えるのではないだろうか。ぜひ試してみて欲しい。

[NETFLIX]ボタンの「1回押し」「2回押し」「長押し」を使い分ければ、3つのアプリを起動させることができる

 なお、元に戻したい場合には、Button Mapperの設定画面右上にある[≡]のメニューから初期設定に戻すことができるほか、アンインストールしても元に戻せる。

[≡」のメニューから初期設定に戻すことができる

今回の教訓(ポイント)

Chromecast with Google TVのボタンは「Button Mapper」で自由にカスタマイズできる
ボタンの「1回押し」「2回押し」「長押し」で別のアプリが起動できる

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。